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■『金の瞳の女神 act1』/13

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■ act 1-13 M'1949/04/19
〜アルテミス奪回作戦〜

GM:やがて汽笛の音と共に列車が駅に入ってきて、ガシャンという重い響きと共に一号車が連結されたのが分かる。しばらくすると、再び汽笛が鳴り響き、君らを乗せた貨物車両がゆっくりと動き出したのが感じられる。
シルバート:まず街から離れていくのを待ちながら、アルテミスの救出作戦でも練るか。
ハス:うん。

[あどばいす]
GM:一見落着へのアドバイスとしては、

1、アルテミスを安全に救出し、なおかつ帝国軍がすぐにレールスの街に帰ってこれないようにすること。
2、それには列車を止まれなくし、おそらく一号車にあるであろう戦車も奪うか潰すかする必要がある。
3、が、なによりもまず、アルテミスの居場所を確認するべきであろう。

イルナ:なるほど。じゃあまず列車を脱線させてまう?
ハス:いや。それじゃ止まってまうやろ。暴走させるんや。
イルナ:じゃあブレーキ壊す?
ハス:そやな。
シルバート:それよかまず、この列車が何両編成か確かめたいんやけど。
ハス:ああ。貨物車両だけやないもんな。前の小窓を開けてみるけど、見える?
GM:すぐ目の前の一号車がな。
ハス:えーっ、もっと見えへんの?
GM:後は青空と流れていく雲ぐらいやな。
ハス:いや。だからこう、横の窓からとか。
GM:横に窓はないよ。馬鹿でかい引き戸だけや。開ける?
ハス:ああ。
イルナ:ちょっとだけよぉ(笑)。
GM:ハスが少し扉を開くと、ものすごい勢いで風が吹き込んでくる。
ハス:うひょ。顔突き出して前を見てみる。
GM:ちょっと苦しいけど、列車がカーブにさしかかった時、何とか確認できたことにしよう。ほい。こんな感じ。(と列車構成を描いた図を渡す)
シルバート:おおっ。なるほどなるほど。
GM:簡単に言ってしまえば、列車は一両目機関車両、二両目から五両目の客車両、そして六両目から八両目の貨物車両、といった八両編成になってるわけ。さ、どうする?

[ウキャキャキャキャーッ!!]
 と突然ですが、以後テープ起こしB5版12ぺージにも渡る雄叫び整備員ハスブラートフのわめきちらしを整理すると、

1、まずブレーキの破壊。
2、次に戦車の破壊。
3、そしてアルテミスの救出。

ハス:あと、しいて言うなら脱出やな。
シルバート:あ、そうや(笑)。
コール:暴走列車からの脱出!!
一同:おおっ!(テ注:異様なテンション)

 と、たったこれだけのことに散々もめる一行であったが、それでもこのact1のテープ起こし総数B5版128P中12Pと言えば、案外手際は良かったのかもしれない。以下に論議されたいくつかの作戦案を、示しておくことにする。

[ハスの場合]
ハス:戦車黙らす必要あるよな。こっから飛行機で飛び出そ。
シルバート:で、どうすんの?
ハス:戦車の周りをちょろちょろ飛び回って戦車が大砲打ってる間に、後ろから手榴弾でブッ壊すねん。
GM:そんなに後ろで騒いでたら客車の方におる敵にバレるって。
ハス:あ、そうか。もろに気づかれるな。
GM:どうせなら、同時にしろよ。ブレーキ壊してアルテミスを助けるのと。
<評価>ある程度まともに考えていると言えよう。ただ本人の性格上、派手に騒ぎたいという傾向があることは否めない。<C+>

[イルナの場合]
イルナ:よし、ゲリラ殺法や。
<評価>後先何も考えず、突発的に本能の赴くまま口走る傾向がある。この作戦案が皆に黙殺され、たった一行で終わっていることにも注目されたい。<Y->

[コールの場合]
GM:てめぇら好き勝手言いやがって。よしコール、こいつらにまともな作戦ゆーたれ。
コール:うん。じゃあマグロの中に眠り薬を入れて、敵に食べてもらおう。

   (一同爆笑)

ハス:敵が食うとは限らんぞ(笑)。
<評価>非常に独創的な思考回路を有しているが、実用性は皆無。ただ、一同が以下のような意見をしてくるところに、彼の人の良さが伺えるのではないだろうか。<?+>
イルナ:いや。コールがコート一枚でウェイターのふりするねん。(営業口調で)『いらっしゃいませ。マグロでございます』って。
GM:コート一枚のウェイターは嫌がられるやろ。それに三号車のマグロはさばかなあかんやん。
シルバート:ほんまや(笑)。(テ注:そういう問題か?)

[シルバートのちょっとした意見]
GM:ブレーキ壊しに行くにせよ、アルテミスの確認しに行くにせよ、列車の上に這い上がるんやったら運動ロール×2してや。手が滑って落ちるかもしれんやろ。
イルナ:それはないよ。手に吸盤付いてるから。
一同:(笑)。
シルバート:ま、まずは命綱を付けてからにしなさい。
GM:おぉ。なるほど。
イルナ:んで、落ちて引きずられんねんな。うわっ! ゴリゴリゴリゴリゴリゴリ!!
<評価>まさか仲間から反論されるとは思ってもいなかっただろう。哀れな人だ。<D>

ハス:ひぃぃ。痛そ。
シルバート:じゃあ何も付けんと登る気か?
コール:うん。大丈夫やろ。
イルナ:もっと安全なルートゆうたら、いっぺん電車の下に潜り込んで、そこから行くねん。
シルバート:お前はインディージョーソズかぁ(笑)!!
一同:(笑)!!
イルナ:♪パーパラッパー、パーパパーッ、
ハス:♪パーパラッパー!
一同:♪パーパパーパーパー(笑)!!
GM:でも途中で力尽きて(笑)、
イルナ:ゴリゴリゴリゴリゴリ(笑)!!
ハス:と、ミンチになんねんな(笑)。だらかな、それよりも安全に、貨物車両の前にある小窓から屋根に出て客車へ向かう、ってのにしたらええと思うんやけど……出れる?
GM:ん……細い体の奴が何とか抜け出れるくらいの大きさやね、小窓は。
イルナ:じゃあ私は大丈夫(笑)。
シルバート:(間髪入れず)行ってこい。
イルナ:でも胸が大きいからやっぱり無理だわ、ホホホホホ。
GM:胸腰尻、全部同じやろ。(テ注:疲れ切った声をしている)
ハス:スリーサイズ、上から
イルナ:100、100、100、
シルバート:頭も100(笑)。
GM:ドラム缶やな。

[そしてようやく]
ハス:作戦のまとめ。
シルバート:まずハスとコールが列車の屋根を伝って機関車両に侵入。
ハス:俺が機関士を買収。やむを得ないときは(笑)脅すなり突き落とすなりし、とにかくブレーキの破壊に専念する。
シルバート:で、コール。君はその間に機関士に成り済まし客車両をチェック。アルテミスがいれば近くの窓から
一同:パンツ(笑)!!

シルバート:いなければシャツを振りかざすこと。で、それを確認した私とイルナは、一号車両に突撃をかけ戦車を破壊する。そして余裕があればアルテミス救出も手伝う、と。
GM:やれやれ。



 
 
 

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