■ act 2-4 M'1949/04/20
〜嵐前、相変わらずな二日間と、残飯漁りにいそしむ浮浪者〜
[ソフィの場合]
GM:ソフィは次の日、どーするんやった?
ソフィ:大衆食堂で働きながら、怪しい人物に関する情報でも集めてみるわ。
GM:まぁ、色んな人達から話聞けるやろなぁ。1D10、してみて。
ソフィ:(ガシャン)……9。
GM:昨日も話してた『旧ユークリードの都が帝国軍に包囲された』って話が、あちこちのテーブルで持ち切りやね。「おーい!ねーちゃん、酒持って来い!!」 真っ昼間から騒いでるおやじもいてる。
ソフィ:「はい、ちょっと待って下さーい」 厨房に駆け込んでジョッキ持っていく。
GM:へー、とても大盗賊には見えんなぁ。
(ハス):それに13才やろ、こいつ。ねーちゃんにも見えんぞ。
ソフィ:酔っぱらいに言わせりゃ、みんなねーちゃんになるんとちゃう?
[コールの場合]
GM:さてその頃、物乞い小僧は?
コール:じゃあ、コートをひらひらはためかせ、路頭をさまよいます。「うー寒いよぉー」
GM:野良犬もどこからともなく現れ、ふらふらと寄り添ってくる。ごく自然にな(笑)。
コール:「お前も寒そうだな」 その犬を抱え込み、裏路地で寒さをしのぎます。
GM:情報収集にはせんの?
(ハス):物乞いはどーした、物乞いは!!
コール:はいはい。じゃあ通行人の足にすがり付きます。「そこのお方、何かおめぐみ下さいー」って。
GM:(ガシャン)……相手の反応は冷たいね。「薄汚ねぇ小僧だ! とっとと失せろ!」 その通行人に蹴り飛ばされたコールは勢いよく転がり、通りの端のドブにはまる(笑)。
(ハス):あーあ。ま、コート一枚やし、すぐに洗濯できるからええやん(笑)。
コール:じゃあ兄弟もはまってみる?
(ハス):絶対、嫌。
GM:全身泥まみれでドブから這い上がってきたコール。道行く人が次々と奇異の視線を浴びせてくる。
コール:「お、おめぐみをぉー」
GM:逃げるように去っていく通行人達。
(シルバート):しかしそこまでして物乞いする必要もないんとちゃう?
(ソフィ):いや、既に物乞いしていじめられることに、密やかな快感を覚え始めてんねん(笑)。
コール:覚えてないって(笑)。
GM:で、結局どーすんの?
コール:んー。お腹が空いてきたので何か食べ物を捜すことにします。
(シルバート):残飯あさりやな(笑)。
GM:はいはい。君の行く手に大衆食堂『ウキ=ウーキー』の看板が見えてくるよ。
コール:うん。では早速、店の裏に回ってゴミ箱を片っ端から開けていきながら、野良犬と共に残飯をガサゴソ(笑)。
GM:ほぉ。ではそこへ生ゴミを捨てに来たソフィ。裏口の扉を開けると、薄暗い路地裏の影の中で何かが蠢いているのを目撃する。
コール:ゴショゴショ。パクパク(笑)。
ソフィ:ひーっ! 見てはいけないものを見てしまった(笑)。「そ、そこにいるのは誰?」
コール:ズサッ! 跳ね上がって逃げ出す。
(一同爆笑)
(ハス):あ、あ、怪しすぎる(笑)。
GM:ソフィが目撃したその人影は、無言のまま狭い路地の暗闇へと走り去っていく。
(シルバート):後には横倒しになったゴミ箱と派手に散らかった生ゴミ。
GM:それを痩せこけた野良犬が必死に漁ってる。ソフィ、知覚ロール×1してみて。
ソフィ:(ガシャン)……成功やけど、何?
GM:散乱した生ゴミの合間に人型の泥の足跡が残ってて、路地の奥へ点々と続いてる。
ソフィ:辿っていくよ。
GM:了解。その足跡は道中、人の庭に入ったり壁についてたりしてたけど、しばらくするとソフィの前方に、カビたパンを嬉しそうに囓ってる、素足にコート一枚という出で立ちで泥にまみれた男の背中が見える。
ソフィ:近くの電信柱に隠れながら、その様子を見とく。「ヒューマ……」
(ハス):またか(笑)!
GM:コールには背後からそんな呟きが聞こえるが。
コール:「ありゃ? なんの音かな」辺りをキョロキョロするよ。
ソフィ:隠れる。
コール:「気のせいか」
ソフィ:「気のせいよ」
(ハス):おめーら、一体何をしてるわけ?
GM:情報収集やろ(笑)。
一同:どこがやねん(笑)!!
コール:じゃ、そろそろ帰るとしますか。
(ハス):結局なんやったん? こいつら。
GM:体泥だらけにして遊んでただけやな。
(シルバート):川で水浴びしてから帰って欲しいな。
(ハス):そうや、家泥だらけにすんなよ。
GM:という、オーラが伝わって来るが。
コール:へぇー、そぉ。別にいいやん。家の中が泥だらけになっても(笑)。ズカズカと家の中に入り込んでヘイ、ジャンプ! 床の上をゴロゴロゴローと転げ回るぜっ(笑)!!
ハス:コノヤローッ!! まともに情報収集もせんと、なんちゅー嫌がらせするんや(笑)!!
シルバート:イルナがおらんで良かったな。
GM:でも朝から掃除をしていたアルテミスとリアラに、恐ろしく嫌な顔されるで(笑)。
コール:ひーっ!
GM:浮浪者は二人にホウキでつつかれ、地下室の小汚いオリに押し込まれる。
コール:「な、何をするんだーっ!」
ハス:そんなこと言える身分か? そこに『コールのお部屋』っていう表札を付けてやるぜっ!!、ヒッヒッヒ(笑)。
GM:と、『もしもしチャペル』で虐待されるコールを見届けたソフィは、大衆食堂へ戻ることになるやろけど、ちょっと知覚ロール×2してみて。
ソフィ:(ガシャン)……15、成功。
GM:では町中を歩いてる時、背後に何者かの視線を感じるよ。
(ハス):怪しい。
ソフィ:うーん。振り向きたいけど我慢して食堂まで帰ってくるけど、まだ視線感じる?
GM:いや。いつの間にか消えたみたい。
(ハス):これはマジで怪しいなぁ。
GM:えーそんな感じで夕方になり、みんなでアルテミスの手料理なんかを食べながら今日あったことなんかを話してるわけやね。コールもデッキブラシで洗われて、
ハス:『なぜ人間が地球を制覇できたか教えてやるぜぇーっ!!』やった(笑)?
GM:そう。(編注:幻博2号参照。バックナンバーは目頭が熱くなるほどあります)
で、代わりのコートを目をつぶったアルテミスから渡される。
コール:やったー! シンピカだーっ!!(テ注:むっちゃ、嬉しそうな声)
GM:で、夕食後やけど、リアラがコールの傍らに置いてある銃を見て訪ねてくる。「かなり大きな鉄砲ね」
コール:「あ、そうですね」
GM:そのままやんけ(笑)。「少しよく見せてもらえない? これでも一応商人だから、珍しいものには目がないの」やって。
コール:「そうですか。じゃ、どうぞ」
ハス:おいおい。あっさり渡していいんか?
コール:いいよ。
GM:銃を渡されたリアラは、それをいろんな方向から眺めたり、ちょっといじったりしながら聞いてくるよ。「これは単発狙撃銃かな。確か民間では手に入らなかったはずだけど」
コール:「へーよく知ってますね。それ、軍人だった父さんの形見なんです」
GM:それを聞きながら飽きる事なく長銃を調べていたリアラの顔つきが、ふと真剣なものになる。「これ、単発狙撃銃じゃないかもしれない……コール君。一晩この銃貸してくれない? 少し気になることもあるし、もしかすると、あなたのお父さんのことも何か分かるかもしれないから」やって。
コール:うーん。ちょっと迷いながらも「まー助けてもらった恩もあるし、貸します」
GM:「ありがと。さっそく調べてくるわ」と、リアラは二階へ上がっていく。
ハス:そんな謎のある鉄砲やったんか?
コール:さぁ(笑)。
その後皆が寝静まった頃、ソフィが二階から忍び込み、敵の襲撃に対し殺気立っていたハスと一騒動あったりもしたが、とりあえず何事もなく一日が終わることになる。
[二日目]
GM:えー今日は4月21日。みんなの行動は昨日とほぼ同じで情報収集やね。
ハス:大学に行く途中、いろいろ噂話を聞いてみるわ。(ガシャン)……8、出たけど。
GM:通行人Aさんによると、「ここ一年程現れず安心していたのに、つい最近また駅前広場にヤブ医者が現れ始めたんだって」
ハス:「そ、そそ、それはどんな医者なんですか?」(笑)。
GM:「なんでも通行人に突然注射器を突き立てたり、怪しげな薬品をその場で調合したり。更に街の自警団が立退かせようとすると、メスやら聴診器やらを振りかざして威嚇するそうなんだ。ほんと厄介な奴だよ」
ハス:「そーですね。それは怪しい!!」
GM:「全くこの街には厄介な奴ばかり集まるみたいだ。いずれそのヤブ医者も追い出さなけりゃならないなぁ」
ハス:「その時は俺も協力しますよ」(笑)。
(コール):あはははは(笑)。
GM:さて、その頃駅前広場でくしゃみをするシルバート。患者に色々訊いてみる?
シルバート:「最近の街の様子はどうだい? 何か変わったことでもないかな」 (ガシャン)……3。
GM:腰痛を診てもらってた患者Aさんによると、「そういえば最近、作業服を着た目付きの悪い男達が、鉄板なんかを抱えて工業地区へ行くのを見ましたよ。雰囲気からしてどうもこの街の人間ではないと思うんですが」
(ハス):俺じゃねーぜ(笑)! 鉄板なんか抱えてないし、大学も工業地区にはないぞ。
シルバート:「何人くらいいました?」
GM:「5、6人かな。結構な数でしたよ」
(ハス):こりゃ怪しいな。
GM:一方、コールは路地裏で野良犬と戯れてるん?
(ハス):またか(笑)!
コール:いや、今日は家で部屋の片付けでもしときます。綺麗好きやから(笑)。
一同:おいおい(笑)。
(ハス):なんで綺麗好きが、泥だらけで帰ってくるんだーっ!!
コール:○○△(テ注:表記不能。マイペースでなにやら掃除する音を発している)
GM:わかったわかった。コールはなにやら掃除らしきことをしています。で、ソフィはまた大衆食堂に働きに行くん?
ソフィ:え? それは嫌やな(笑)。
(ハス):ウヒャヒャ。ストライキやな。
GM:まぁ、別にいいけどな。じゃあ君がチャペルの二階で目覚めると、リアラが隣の机に突っ伏して寝てたりする。
ソフィ:じゃ、起こさないようにスーッと部屋を横切って、窓から抜け出るわ。その後はあちこち歩き回りながら、色々聞き込みしてみる。(ガシャン)……10出たよ。
GM:まぁ、街中を歩いてると、いろんな話が耳に入ってくるんやけど、そんなソフィに、真っ昼間から結構酔ってる酒臭い男がふらふら寄りかかってきて、大声でわめく。「おいねーちゃん、聞いてくれよ! 仕事仲間には相手にされなかったけど、俺は確かに見たんだぜっ!!」
ソフィ:「な、なにを?」
GM:「バケモノだよ、化け物! 4、5日前の夜中に、黒くてでっかい影が、街の上を飛んでたんだ!ありゃ化け物に違いねぇ!!」
ソフィ:「化け物!? 化け物ねぇ……」
(ハス):こいつ、ずっと飲んでたんとちゃうか?
(シルバート):そうか? ちょっと気になるけどな……
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