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■『金の瞳の女神 act2』/07

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■ act 2-7 M'1949/04/21
〜廃工場〜

GM:まぁ、そんなこんなで謎の情報提供者の手紙に記されていた工業地区『E4-10-1』へとやってきた君達。所々崩れ落ちた煉瓦塀に囲まれたその場所は、どうやら工場やったみたい。門とかも錆びついていて、最近開かれた様子もなさそう。
ソフィ:一応崩れた塀の間から中を覗いてみる。人の気配はやっぱしない?
GM:そやね。
コール:じゃ、どうしょうかな。
(ハス):コウサくんで突っ込めーっ!!
コール:え、突っ込むん? そんな無茶な。それに中の様子ももうちょっと見てみたいし。
GM:「じゃあとりあえず乗り物の置き場を考える必要があるわね」と、リアラが言う。
ソフィ:近くに同じように使われてない工場があれば、そこに隠せるんやけど。
GM:まぁ隣も廃工場やったということで。コウサくんとロリエスはそこに隠せる。
ソフィ:じゃあ崩れた煉瓦塀を乗り越え敷地を横切って、工場の建物まで行ってみる。何か変わったこととかはない?
GM:ああ、ない。その工場自体、機能を停止してからかなり時間が経ってるみたい。
コール:中から怪しい明かりが漏れてくるとかは?
GM:ない。月明かりだけが君らを照らしてる。
ソフィ:とりあえず中に入ってみんことには何も分からんか。正面の入口から入れそう?
GM:正面のかなり大きな両引き扉には、大きな錠前がかけられてるけど…
ソフィ:よし、じゃあ怪盗らしく開けてみよかな。
コール:おおーっ!
GM:でも隣の窓ガラスが割れていて、実は簡単に入ることが出来たりする(笑)。
ソフィ:ゆ、許すまじぃーっ(笑)。じゃ、その割れた窓ガラスから中を覗いてみるよ。
GM:建物の中はガランとしていて、埃が一面に積もってる。後、君らの見た方からやと、広間の右側が吹き抜けなのに対して左側側が二階建てになってて、そこの一階部分の暗がりには、かなりごちゃごちゃと樽なんかが並べられてるみたい。
ソフィ:広間に新しい足跡なんかはないの?
GM:ちょっと暗くてそこまではよく見えんなぁ。
ソフィ:じゃあ中に入ってみる。
GM:たちまち埃が巻いあがる。
ソフィ:ゲッ! ケホケホッ、また服が汚れるわ。
コール:(妙にうれしそうに)大丈夫だ!! ズカズカズカ(笑)。
(ハス):おいおい! 足跡どーすんねん?
GM:もうもうと埃を撒き散らし、変質者は広間の中央へと突き進んでいった(笑)。
ソフィ:懐中電灯で辺り照らしてみるよ。
GM:おいおい。世界観を考えて、せめてランプか懐中蒸気灯とでも言ってくれよ。
ソフィ:でもトランシーバーもあるくらいやし……
GM:あれも蒸気シーバーや。(編注:ギアの世界では、一般に電気は技術化されていません)
ソフィ:まぁ、そんなことはよしとして、その蒸気懐中電灯で、辺りの床を調べてみる。
GM:うむ。すると近くの床の上にキャタピラの跡を見つけてしまう。
ソフィ:ほぉ。
GM:でもそれはすぐに裸足の足型によってもみくちゃにされていて、その足跡の主は相変わらず広間の中央で埃と戯れている(笑)。
ソフィ:コ、コールめぇ……(笑)。

その後、二階や一階の隅の手近な樽を調べ、大した発見もなかったのだが……

コール:「ちぇっ、金目の物はなかったか」とか言いながら、その冷凍腐れマグロを元の樽の中に放り込んでくよ。
GM:うん。すると端から二つ目の、他のよりも少し大きな樽にマグロを放り込んだ時、コンというやけにいい響きがする。
コール:あぁ、なるほど。じゃあその樽に飛び込んで床の埃をパサパサパサと払う。
GM:あまり埃もなかったけど、地下へと続くらしき扉を発見。
コール:ヘイ、やったぜ! 当然その扉を開けるぜ。
GM:もちろん地下へと続く階段がある。
ソフィ:じゃあ懐中電灯で照らしながら降りてくか。
コール:タッタッタ。
GM:えー、地下へと続く螺旋階段を降り始めたコール、ソフィ、リアラの三人。しばらくすると、先の方から明り声や話し声が聞こえてくるわ。
(ハス):『明り声』って、なんですかーっ(笑)!
GM:明りと話し声や(笑)。前もサチヲに「『扉が静かにギーッと開いた』ってなんや?」とかツッこまれるし。お前らそんな所しか聞いてないんか?
コール:まぁまぁ。で、その話し声に聞き耳立ててみるけど。
ソフィ:うん。あたしも。
GM:「ヤークトバイパーの整備も終わったことだし、そろそろ計画を実行してもいい頃だな。しかし、あんな小娘のどこにこうまでする価値があるんだ? 俺はフンディングの野郎は気にくわないが、あのカイス准将が第六特殊部隊の隊長をするって聞いたから、こんなこともしてるっていうのに……それにカイス准将だって10年前軍に復帰して以来、なんか以前と違うらしいぜ。かつての英雄も、フンディングの野郎に毒されたのかもなぁ」
コール:ヤ、ヤークトバイパーって帝国軍の戦車のことやろ?
GM:よく覚えてたな。まぁ君ら三人は地下室の入口辺りの物陰にこんな風に潜んでる。(と、バトルマップとサイバーフィギュアを並べ状況説明する) さ、どうしよ?
(ハス):相手は帝国軍の兵士や。この街の為にゴミは排除してやれ!
GM:じゃあ君らが出て行かなあかんやろ。
ソフィ:おひおひ(笑)。それよりあいつらのゆーてた戦車、どっか別の場所に移したんかなぁ。上にキャタピラの跡あったやろ。
(ハス):聞いてこいよ。『戦車の置き場所どこですかぁー?』って(笑)。
ソフィ:他人事やと思って。
GM:コールはどうしたらいいと思う?
コール:じゃあこの化粧道具で、ソフィさんをパタパタパタっと。ほい、いってらっしゃい(笑)。ヘイヘイヘイ!
ソフィ:あ、あのねぇ……
GM:(ず、ずれてる。基本的論点が……)



 
 
 

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