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■『金の瞳の女神 act2』/11

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■ act 2-11 M'1949/04/21
〜死闘! 帝国軍主力戦車対強大耕耘機〜

GM:で、また廃工場の方に場面を移すよ。えー部屋中に巻き起こった熱風と煙の中、リアラの周りだけは青白い光の球が覆っているせいで助かったみたい。それと思った以上に地下室が頑丈だった為、天井は崩れ落ちずにすんでるけど、時々破片とかが落ちてきて、かなり危険な状態に変わりはない。
ソフィ:しかしまぁ、生きてて良かったわ。
GM:とっさのことでかなりの力を使ったらしく、息を切らしながらリアラが言う。「急いで兵士達を食い止めて! 彼らは必ずアルテミスの所へ向かってるわ!」とだけ言うと、崩れるように倒れてしまう。
ソフィ:「だ、大丈夫?」
GM:まぁ、気絶してるだけみたい。
(ハス):全然大丈夫でないように思うが。
コール:それよりも、早くあの兵士達を追いかけなあかんよ。リアラさん背負って階段駆け上がります。
GM:じゃあ二人とも知覚ロール×2してみて。
コール:ほい。(ガシャン)……39失敗、59失敗。
ソフィ:……18、成功。
GM:すると煙の立ちこめる階段を上ってる途中、ソフィは遠くの方で『ゴゴゴゴ……』という地響きにも似たような微かな音を感じる。
コール:うぎゃっ!?
ソフィ:奴らの戦車が動き出したか。
GM:出口の樽から顔を出した君らが見たものは、工場内を出入口の扉へと向かって進む巨大な黒い影。と、突然『ズン!』という音とともにその影から何かが発射され、工場の扉がブチ破られる。外から差し込んでくる月明かりに照らされたそれは、言うまでもなくヴァルモン帝国軍主力戦車、ヤークトバイパーやね。
コール:うがぁー。
(ハス):カッチョいい登場シーンやな(笑)。
GM:ヤークトバイパーは加速をつけて工場を飛び出して行くよ。
ソフィ:わ、早く追わなきゃ!
コール:急いで隣の工場まで行ってコウサくんに飛び乗る。「よし、発進だっ!」
(ハス):ロリエスどーすんねん?
ソフィ:あたしが無免許運転イェイ! ダンダンダン!!(意味不明)……というのは冗談で、とりあえずここに置いといて後で取りに来るわ。
コール:というわけでリアラさんも雑草籠に放り込んで、コウサくんで緊急発進。ヘイ! パラリラパラリラパラリラパラリラ!!
一同:暴走族か(笑)!!

[追撃開始]
GM:ヤークトバイパーを追い始めた強大耕耘機コウサくん。人々が寝静まり穏やかな夜の街の路上を、ビカビカとサーチライトで照らしまくり、パラリラパラリラとスピーカーで鳴らしまくり、路面をキャタピラで激しく削りながら全速力で爆走中。しばらくすると、前方をゆくヤークトバイパーが見えてくる。ほい、これバトルマップ、一応作っとったから。(と、シートをテーブルの真ん中に置き状況説明する)
(ハス):(シートを見ながら)なんじゃこれ、『画材屋』『越前屋』『越後屋』(笑)。
ソフィ:なぜかファ三リーマートも(笑)。
コール:口ーソンもあるよー(笑)。
GM:気にするな。何となく描いてみただけや。じゃあまずはコウサくんから行動してくれていいよ。

[陽気な1R目]
コール:OK。んじゃ、ヤークトバイパーのキャタピラ目がけて殺虫剤を発射!

   (一同爆笑)

コール:やっぱこれしかないやろ(笑)。

──殺虫剤で戦車を屠れると信じて疑わないこの陽気な男に幸あれ。

ソフィ:あのなー、それやったらいっそ戦車のハッチを艶かしすぎるハンドで開けて、そこに殺虫剤放り込んだ方がええで、絶対。
コール:あ、そやな。
(ハス):よし、それで中の兵士達は驚いて、隣りの『ファ三リーマート』に突撃や!
コール:うん。じゃあハンド攻撃します。
GM:その前に十分近づかなあかんよ。
コール:あ、そうか。じゃあまずヤークトバイパーに接近します。
GM:まぁ1R目はそのくらいやな。では次はこっちの行動。君らの耕耘機が近づいてきたのに気づいたみたいやね。ヤークトバイパーの砲台部分が180゜回転して発砲してくる。当然、例の第三期戦車砲やで(笑)。
ソフィ:こっちはただの殺虫剤やのに(笑)。
GM:問答無用! (ガシャン)……54、失敗。砲弾はコウサくんの真横を掠め、口ーソンにブチ込まれる。
ソフィ:なんてことを。この地域で一番なのにぃー(笑)。

   (一同爆笑)

[苦痛な2R目]
GM:ようやくヤークトバイパーに追いついたコウサくん。ではコール。
コール:ハンドでハッチ開け、やりまーす。
GM:走りながらは少し難しいので、操作ロール×1でやってみて。
コール:(ガシャン)……53、失敗。WOL使って(ガシャン)……35、成功!
GM:ではコウサくんの艶かしすぎるハンドはヤークトバイパーの砲台の上のハッチをギリギリこじ開け始める。で、ソフィは?
ソフィ:まさかハンド伝ってハッチの中入ってくってわけにもいかんやろ。
コール:いやいや、怪盗やったら出来るよ。
(ハス):事態は急を要してるんや! やれ!
ソフィ:じゃ、一応ハンド伝って戦車の上に乗り移っとくわ。
GM:運動ロール×1やで。失敗したらハンドから降り落とされてコウサくんのキャタピラに勢い良く巻き込まれグチャグチャやな(笑)。
ソフィ:脅すなーっ(笑)! 運動31しかないのに。(ガシャン)……30! 成功や!!
(ハス):おーやるやん!
GM:ではハンドをテナガザルのように器用に伝ったソフィは、ヤークトバイパーの砲台の上に乗り移る。ちょうど、ハンドがハッチをこじ開け、驚いて顔を突き出した兵士と目が合ってしまうけど。
ソフィ:蹴る。
(ハス):むははははは(笑)!!
GM:『ぐわぁし!! わぁー』っと顔面を蹴り飛ばされた兵士は操縦席へと蹴り落とされた。でも、ハンドで掴まれるほど近づいたこのラウンド。こっちの戦車砲攻撃はまず当たるやろな。とりあえず50%で、(ガシャン)……40、成功。
(ハス):ああ、修理するのはまた俺やねんで……(シルバートによるテ注:ヤクルト博士の間違いやろ(笑)。)
コール:か、回避とかはできんの?
GM:まぁ、チャンスはあげよう。でもこんな至近距離から確実に狙われた砲弾をかわすんやから、操作ロール×1/2やな。
コール:えぇっ、(ガシャン)……うぎゃ! し、失敗やぁ。
(ハス):WOLだ!
コール:いや、二回連続成功は無理やろ。一発くらいやったら、まぁくらっとくか。
(ハス):木端微塵になってもしらんぞ。
GM:あ、そう。じゃあ第三期戦車砲のダージは……6D10。
コール:どわっ!
GM:こっちの徹甲力は20。コウサくんの装甲値は?
コール:20。
GM:では直ダで(ガシャン)……25発。
コール:こっちのHPが50やからちょうど半分になったわ。
ソフィ:苦痛状態や。
GM:(機械にあるんか? そんなもん)で、とにかく砲弾は耕耘機を直撃した、と。
(ハス):コウサくんのエンブレムが苦痛にゆがむねん(笑)。

   (一同爆笑)

ソフィ:目からオイルの涙がダー(笑)。
コール:コ、コウサくんっ!
GM:おっと、まだ安心はできよ。機械が攻撃とかを受けた時は故障率の判定もせなあかんから。ほれ、そのシートの故障率の欄の数よりも上が出たら故障したということで。
コール:ということは88以上があかんのか。(ガシャン)……お、18、成功したよ。
GM:うん。コウサくん、煙を上げながらもまだ動けそう。でもそう長くは持ちそうにないな。スピードでもヤークトバイパーにおいてかれそうやし、ハッチを掴む艶かしすぎるハンドもかなりぐらついてる。
(ハス):次のターンで殺虫剤やな。
コール:がんばれ! コウサくん!
ソフィ:もう少しもって!

[マジな3R目]
コール:んじゃ、殺虫剤を注入するぜっ!
GM:コウサくんの後ろのサソリ尻尾部分をハッチの上までもって行っての発射やから、操作ロール×1でどうぞ。失敗したら近くのソフィに直撃する(笑)。
コール:うわっ! ちょっと待ってや。そりゃヤバすぎるし。やめとこかなぁ……
ソフィ:「あたしはいいからやるのよっ!」
(ハス):おーっ!自己犠牲の精神か!?
GM:やってまえやってまえ(笑)!
コール:……うーっ、わかりやした。俺が失敗せんかったらいいだけのことやし……。(ガシャン)……45、し、失敗。
一同:WOLだっ!(編注:今さらなんですが、幸運判定のこと)
コール:わかってる。(ガシャン)……11! 成功!!
GM:まさに幸運の風やな。でも、もう70越えてしっぺ返しってことはない?
コール:うん、1D10で上げてもまだ53やし。
GM:了解。尻尾ガンから放たれた殺虫剤は、狙い違わずヤークトバイパーの操縦席へと吸い込まれていった。中からは阿鼻叫喚の叫びが響き渡ってくる。殺虫剤まみれの兵士が次々ハッチから飛び出して来る。
ソフィ:蹴る(笑)。
(シルバート):それよか普通に走ってんのか、その戦車?
(ハス):越前屋の店先に突撃や(笑)!
GM:そういうことにしとくか。暴走を始めたヤークトバイパーは、越前屋へ突進し始める。ソフィもあまりの勢いに降り落とされそうになるよ。
ソフィ:ダッ!と艶かしすぎるハンドに飛び移り、コールに向かって叫ぶ。「急速離脱!」
コール:「ラジャーッ!」
GM:ハンドが離れるや否や、ヤークトバイパーは加速するように越前屋の店先へと突っ込んでしまう。轟音とともにいろんな部品などが、オイルやら殺虫剤と一緒になって飛び散ってる。
(ハス):やったな、一機撃墜で星マーク一個や(笑)!

   (一同爆笑)

コール:よし、じゃあ家に帰りましょうか。
ソフィ:そやね。なにやら嫌な予感もするけど(笑)。
コール:「ヘィ! 敵はやっつけたぜーっ!」と陽気にコウサくんを走らせるよ。
(ハス):浮かれきっとるな、兄弟(笑)。



 
 
 

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