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■『金の瞳の女神 act3』/03

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■ act 3-3 M'1949/04/26
〜田舎者達、王都にて〜

GM:レールスの街を飛び立ち快適な空の旅を続けること約五時間。君らの行く手には、このマキロニー地方一豊かな国といわれるフィラムの王都が見えてくる。で、郊外に降ろされた君ら。
ハス:「じゃあ博士、後のことは頼みます」
GM:「ああ。艦長の面倒は任せたよ」と、ソフィまで降ろされてしまう(笑)。
ソフィ:「あーっ! 艦長やのにぃーっ!」
ハス:「行くぞ! コラ、ガキぃーっ!!」(笑)。
GM:「あ、ハス君。念の為これらも持って行きなさい」と言って、ヤクルト博士が怪しげな道具をくれる。キャラシートにでも書いといて。えー『打ち上げ式照明弾』が2発。それとロケット雲が飛び出す『信号弾』 これも2発。ま、これだけやけどな。
ハス:了解。いずれ使うときも来るやろ。
GM:うん。「何かあれば、旧ユークリードの近くで待機してるから使いなさい」やって。あと、リアラから青い水晶玉を渡される。例のアルテミスの様子を見る為のものやね。映像を写す為の呪文は『ピピルマピピルマプリリンパ、パパレポパパレポ(以下略)』や。これはシルバートにでも渡しとくわ。
シルバート:ほえ?
GM:さて、そんな感じで都の巨大な門をくぐり抜けた君ら四人。ただならぬ人の多さや活気などに茫然となる。
ハス:生まれて初めての大都会……
ソフィ:辺りをキョロキョロ見回して完璧なお上りさん状態ってやつ? ひょってして。
シルバート:こらこら、田舎者丸出しにするんじゃないよ。
GM:そろそろ昼頃かな。で、どうする?
シルバート:ではとりあえずご飯でも食べに行くか。
GM:都の大まかな地図と店の場所は、これ見て。(と、図を渡す)
ハス:……高級ホテル『ローレンス』、宿屋『クレイジーモンクィー』、サバイバルショップ『モヒカンファイター』、占い屋『オモテダケ』、古本屋『ゲノンペン』、大衆食堂『フォッサ=マグナ』、カジノ『ジンセー』……都だけあって変わった店が多いな(笑)。
ソフィ:変わった店しかないんとちゃう?
GM:いや、まともな店もいっぱいあるけど、君らが見つけたのは、なぜかそういう所ばかりやったと(笑)。
ハス:ま、いいか。とりあえず大衆食堂『フォッサ=マグナ』にでも行くか……って、それにしてもなんでフォッサ=マグナやねん!
ソフィ:店に入ったら真っ二つに割れそう。
GM:知らん。熱い料理でも食えるんやろ。では、『フォッサ=マグナ』にやってきた君ら。店の入口の上の巨大な看板には、『うまい!』と、無表情で電気コードのような麺類を食べている少年が、君達を見つめている。
ハス、コール:ギャーッ!! 見たくねーっ(笑)! (編注:内輪ネタ。高校の修学旅行にて、我々は背筋も凍るような看板を発見したのです)
ハス:こ、ここはやめましょう。ドクター。
シルバート:じゃあ先に鉄道会社に行ってみるか。
GM:では巨大な駅の切符売場にやってきた君ら。駅員さんが訊いてくる。「どちらまででしょうか?」
シルバート:「旧ユークリードまで、出来るだけ早く出発する列車に乗りたいんですが」
GM:「それなら今日16時出発予定のものになりますね。到着は翌日15時となっています。料金の方は、お一人様金貨二枚となりますが」
シルバート:「では、切符下さーい」……お金は各自で払うように(笑)。
ハス:仕方がない。胸から二枚抜き出すぞ。
ソフィ:「こんな幼い子に払わすなんてひどいぃーっ!」
ハス:(シートを覗きながら)「テメー、ちゃんと金持ってるやろ!」
ソフィ:「あんた! 人の財布見たな!」(笑)。
ハス:「フッ、当然さ。俺はもともとスリなんだぜっ!」
ソフィ:「その卑しき生まれは隠せない、そういうことかしら?」(笑)。
ハス:「なにをっ! 俺の生まれは良市民だっ!」
ソフィ:(シルバートに)「ねぇーお兄様ぁ、払ってくれなぁい?」
シルバート:「電車賃くらい、自分で払いなさい。コール。お前は持ってるのか、お金を」
コール:「-215銀貨」(笑)。
ソフィ:「な、なぜマイナス(笑)? 借金?」
GM:駅員さんも不審そうに聞いてくるよ。「そちらの方は……?」
コール:「……」
シルバート:しゃーない。コールの分も払っとくよ。「あとでちゃんと返すんだぞ」
コール:「はぁーい!」
シルバート:じゃあフォッサ=マグナにでも行こうか。
GM:結局そこで昼食か。では店に入った君ら。昼時なので結構混んでる。席に着くと、娘さんがメニューを聞きに来るけど。
ハス:どんなメニューがあるん?
GM:なんでもあるよ(笑)。
ハス:今日のおすすめは?
GM:……「マグマ定食です!」
ハス:なんか嫌過ぎる(笑)。
コール:「じゃあ僕は『モホロビチッチ不連続麺』を」(笑)。
ハス:モホ麺か!
GM:ではしばらくすると、コールの前に、世にも怪しげな麺類がドドーンと出される。
コール:「わー! おいしそーだーっ!」 パクリ。
GM:「銀貨50枚になります」
コール:うわぁーっ!! まだ食べてないぞーっ(笑)!
GM:でもさっき『パクリ』って……(笑)。
コール:吐き出す(笑)。「お下げ下さい」(笑)。
GM:娘さんは嫌な顔して、そのモホ麺を回収していった。コールの口の中には微かな味が残っている。
ハス:味だけとは、貧しいのぅ。
ソフィ:あたしは、チーズとトマト、それからマグマスパゲッティでも頼もう。
GM:「全部で銀貨80枚になります」
ソフィ:おや?……後で払うわ(笑)。
ハス:俺は軽く肉のあえ物とワインを。
GM:「銀貨20枚になります」
ハス:ああ。後で払う(笑)。
シルバート:私はこの胡散臭い人達から離れ、カウンターの方でご飯とお肉と野菜炒めを食べとくわ。
GM:「銀貨30枚になりますが」
シルバート:うん、払っとくよ。
GM:ではようやく食事を始めた君ら。結局コールは?
コール:ずーっとお水飲んどく(笑)。
ハス:貧しいなぁ。
GM:さて、しばらくして食事も終わり、お勘定の時間がやってきました(笑)。
ハス:胸からまた出すぞ。
ソフィ:「はぁー、さ、て、とーっ」っておもむろに準備運動を始める(笑)。
ハス:何を屈伸してるのだ。ガサッとソフィの胸に手ぇ突っ込んで財布を抜き出し、店の娘さんに渡す。
GM:「ありがとうございましたー」(笑)。
ソフィ:うわーっ! ハスめ、後で覚えてらっしゃい。

 そんな昼食の後、4時発の列車に時間があるということで、一行はそれぞれ都を散策することになる。シルバートとハスは古本屋でそれぞれ医学書と技術書をあさり、ソフィはサバイバルショップに飛び込むものの、子供扱いされつまみ出される。そして金はなくとも相変わらず陽気なコールの足は、ごく自然にカジノ『ジンセー』へと向かっていた。

GM:薄暗くも怪しい活気に満ちた店内では、派手にルーレットを回す音などが響いてる。
コール:うん。お金ないし、みんながやってるのを眺めつつ、横から口出しする。「あーそこは8番にやった方がいいぞー」(笑)。
GM:君の隣にいた男が言う。「なんなら兄ちゃん、その銃、賭けてみるかい?」
コール:「えーっ!? これはダメだっ!!」 慌てて隠す。あ、「それならこれでどうだっ!」とか言って、ルーレットの賭け台に方位磁石を乗せる(笑)。
GM:「じゃあ一回だけやらしてやるよ」
コール:「おおっ! ラッキーッ!!」
GM:「で、兄ちゃんは何番にするんだ?」
コール:「おお、ここはもちろん、ラッキーナンバーのセブンだぜ!」(笑)。
GM:じゃあWOLで判定してみて。
コール:ということは33以下で、(ガシャン)……50!失敗。

──アンラッキー。

GM:ルーレットの玉は、あらぬ所止まった。「んじゃ、この方位磁石はいただきだ」
コール:ああーっ、僕の方位磁石……
(ハス):テメーのじゃねーっ! 家主のや!
GM:まぁ色々あったけど、夕方頃にはみんな駅前に集合するわけやね。
ハス:方位磁石を獲られて帰ってきた奴は、誰だーっ(笑)!!
ソフィ:(品物表を見ながら)方位磁石って銀貨100枚やってんな、どうでもいいけど。
コール:ま、まぁ、いいじゃないか(笑)。
GM:はい。巨大な改札口を通った君らは、これまた巨大な列車に乗ることになる。当然、これが16時発の便になるわけ。人もまばらなホームにどっしりと停車しているその列車は、長距離の運行にも耐えられるような重厚な作り。君らが乗り込んだ車内も落ち着いて品のある感じかな。で、午後4時になると同時に、その列車は、高い汽笛の音と大量の蒸気を噴き出し、旧ユークリードへ向けて動き出す。
ソフィ:出発進行!

 その後大陸鉄道列車は北西へとひた走る。一行はその車内にて帝国軍の一味を発見。震える一夜を過ごすが、とりあえず何事もなく朝日を拝むことができた。そして……



 
 
 

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