▼replay_Gear Antique

■『金の瞳の女神 act3』/05

←return   →next












■ act 3-5 M'1949/04/27
〜薔薇娼婦〜

GM:で、いつの間にか宿屋に帰って来ていたコール。しばらくすると戸口の方でクゥーンクゥーンと畜生共の鳴き声が聞こえてくる。どうやら例の野良犬達三匹が、君の異臭を嗅ぎつけやって来たみたい。
コール:扉を開けて外に出てから話かける。「あぁ、みんな。もうお別れなんだよ」
GM:三匹の犬は盛んに尻尾を振ってる。
コール:「心配するな。また行くって!」 家の方にてくてく歩いてく。
GM:てくてくついてくる。
コール:ついてくんの!? 「仕方がない。じゃあみんな、今夜はざこ寝だぁ」とか言って、宿屋近くの路地の片隅でコテッと寝るよ。
GM:野良犬もコールに擦り寄るようにして眠るわ(笑)。さて、コールが三匹の獣に懐かれたことなど知る由もない『旅路亭』の三人は、夕食も終え一服している。
ハス:奴は一体どこまでいったんだ(笑)? 全く、もうこんな時間なのになにしてんだか。
GM:珍しく心配してるわけか。
シルバート:別にしてないぞ(笑)。
GM:それで間引き作戦の実行はいつなん?
ハス:実行ねぇ……やはり夜かな。
シルバート:かえって警備多いんとちゃう?
ハス:そやけど……各国の密偵とやらが色々来てるんやろ?
GM:『かもしれない』やけどな。
ハス:まぁな(笑)。でそいつらが騒いでる隙にうまく侵入できるかもしれんやろ。
ソフィ:それよりさぁ、いっそのこと空からなこるる壱號でパーッと行ったら?
ハス:撃ち落とされるわ。武器もないんやし。
シルバート:ま、とりあえず城から離れた所でヴァルモン兵を3人ほど間引こ。
ハス:で、夜明け前の一番眠いときに王城に侵入する……と。

てな感じでこの後も間引き&王城侵入に関する色々な作戦(?)が立案される。

ハス:よし、大体まとまったかな。じゃあ作戦その1。ソフィが街中に立って兵士をおびき寄せる。で、宿屋に連れ込んだところを後ろからシルバートが『わしの娘に何をするーっ!』って(笑)。後は俺らでその兵士を袋叩きにする。これをくり返せば……
シルバート:完璧。(編注:どこがや)
ハス:金も手に入るし、王城には忍び込めるし、あ、あと武器も手に入るぞ! で、作戦その2はコールか?
コール:うん。えーまず下水口から忍び込む(笑)。後はお城目ざして進むだけ。あぁ、こんな時、方位磁石があったら役に立つのに。
ソフィ:なかなかよさそうな案やん。
ハス:この都は上、下水道はあんの? それとも井戸か?
GM:しらん。あるんとちゃう。
ハス:ま、どっちでもいいか、そんなこと。
コール:うん。大丈夫。下水道は慣れてるよ(笑)。
ハス:俺は嫌なんだーっ!!(絶叫) ガキと二人で行ってこい!!
ソフィ:へ?
コール:なに、俺は一人でも大丈夫だっ!
シルバート:おお、たくましい奴(笑)。で、ソフィさんはどうやって城に行くん?
ハス:兵士に化けるってのもちょっと無理やろ。年齢的に。で、下水道も嫌やねんやろ?
ソフィ:人質ーってゆーて変装した君らと一緒に潜り込んだら?
ハス:何の人質やねん。犯罪者として連行してやろう。
シルバート:こいつ、美人局やってましたよーって(笑)。
ハス:ま、まぁフィラムの密偵ということでもいいやろ。
GM:なるほど。
ハス:んで、こいつが公開処刑されてる間に……(笑)。
ソフィ:おひ(笑)!公開処刑って……
ハス:いや、見せしめの為に、蜂の巣になるねん(笑)。ま、こんなところでどう?
ソフィ:化けてでてやるぅ。
GM:そう言えばコールって平気で作戦会議に参加してたけど、まだ路地裏で野良犬とざこ寝してたんと違うん?
ハス:なに、結局奴はどこにおるんや?
GM:では、ハスの鼻にドブと生ゴミの香りが漂ってくる(笑)。
ハス:この臭いは……コールだなーっ!!
GM:路地裏で三匹の毛むくじゃらと一緒に丸まって寝ている浮浪者を発見。
ハス:飛び蹴りかます(笑)。
GM:「ワンワン!ワンワン!!」 犬共が敵意剥き出しで吠えてる。
コール:「ややっ、落ち着くんだ、兄弟!」
ハス:「い、犬畜生まで兄弟とは(笑)! …するとなにか? ひょっとして俺もその犬共の兄弟ってやつ? い、嫌だーっ! 兄弟の縁、斬らしてもらうぞ(笑)!!」
コール:「まぁ、そう言うなよ、兄弟」(笑)。
ハス:無言で宿まで引きずっていって、泥だらけのコールに冷や水をぶっかける。後は例によって、デッキブラシで擦りつけてやる。「なぜ人間が地球を制覇できたか教えてやるぜぇーっ!!」(笑)。
GM:はいはい。ではびしょ濡れになったコールも『旅路亭』の二階に上がり作戦を聞かされるよ。
コール:ほほー。
ハス:下水口から忍び込むんや。迷うなよ。
コール:OK。じゃあ善は急げ、ということで、早速出かけます。
GM:了解。では洗いたてのコートをはためかせ、変質者は颯爽と夜闇に消えていった。
ソフィ:下水道でまた汚れんのに(笑)。

ハス:んじゃ次、間引き作戦いこか。
シルバート:ソフィさん、行ってらっしゃーい。私らは向かいの部屋に隠れてるからな。
ソフィ:じゃあ王城近くで兵士漁りしてみるかな。
GM:では深夜の警備にあたっていたらしき真面目そうな兵士を見かける。「なんだ? お嬢ちゃん、こんな夜更けに出歩いて……」
ソフィ:「あのね、あたし……」
GM:「?」
ソフィ:「あなたのこと、好きになってしまったの」(笑)。

   (一同爆笑)
──これだからTRPGが誤解されるのだ。

GM:はいはい(笑)。その兵士は笑って「子供はもぅ寝る時間だよ。お母さんが心配するから早く帰りなさい」やって。
ソフィ:はうーっ。
(シルバート):もっと不良そうなのを選びなさい。
GM:王城から離れるにつれ、そんな奴も増えてくるわ。でへへーっと、だらしなくヨダレを垂らしてる奴を発見。
ソフィ:い、嫌やなぁ(笑)。
(ハス):さぁ! 早く誘惑するんだ(笑)!
ソフィ:「うふふ。ちょっとおじさん、遊んでかない?」(笑)。
一同:ひーっ(笑)。
GM:と、とりあえず誘惑ってことで、交渉ロール×1してみて。あ、君は<魅了>の技能持ってるみたいやから×2でいいよ。
ソフィ:(ガシャン×2)……なんで失敗するねん。2回も。
(ハス):WOL使えよ。
ソフィ:うん。(ガシャン)…………(笑)。
GM:「俺はロリコンじゃねーんだ。もっと色っぺぇねーちゃん呼んで来い!」
ソフィ:くぅーっ! このヂヂイ。覚えてやがれぇ(笑)。
(ハス):もっとヤバそうな奴、おらんのか(笑)?
GM:そやなぁ……じゃあ都の外れの方まで来ると、そりゃもぅこれ以上エゲつないのはおらんというくらい、ゲヘヘーな奴を目撃する(笑)。
ソフィ:い、嫌すぎるーっ!
(ハス):これ以上エゲつないのはおらん、とは(笑)?
GM:(そんな説明俺に求めるなよ)だからな、救いようのないまでにだらしない兵士やねん。なんでこんな奴が兵士やってるねん、て感じの奴。もぅトローンとしたヤバイ目付きでヨダレやら鼻水やら目水やら耳水なんか全部垂れ流しでガクガク震えてるのに時々ニヤッと口を歪めたり手持ちの小銃の銃口に口をあてて思いっきり吸い込んだあとに舌を入れて抜けなくして両手放しで小銃をブラブラーっとさせてたりするようなまぁ、完全にイッてるって奴のことや。わかったか!?
一同:嫌すぎるーっ!!
ソフィ:かなり嫌やなぁ、とか思いながらも声かけるわ。「お、お兄さん、ちょっと遊んでかない?」
GM:この際、交渉ロール×3でいいよ。
ソフィ:(ガシャン)……一回で成功や。
GM:「ぐへへへぇ……じゃあいっちょヤッてやるかぁ!」とか叫び、その兵士は嬉々としてソフィの後についてくる。宿屋まで行くん?
ソフィ:うん。
GM:では、ソフィはその兵士を宿屋まで連れてきた。
ハス:とりあえず、お前の部屋に入れてや。俺は隣の部屋で堅いもん持って待機しとく。
シルバート:部屋に連れ込んだら合図して。
ソフィ:じゃあ扉、思いっきり閉めるわ。
GM:途端に兵士がノレパン3世ダイビングしてくるよ(笑)。「フゥージコちゃぁああぁん!!」(笑)。
ソフィ:「あぁれぇー!」(笑)。
シルバート:早速部屋に乱入。「こぉらぁぁっ! うちの娘に何するんじゃーっ!!」
GM:素っ裸のラリラリ兵士は慌ててる。「な、なんだお前は!?」とか言いながら、銃を構える。
シルバート:蹴る!
GM:兵士は派手に蹴り飛ばされ、壁に崩れる。
シルバート:「ナメてんじゃねー!」(笑)。
ハス:さらに俺が棍棒で追い打ち(笑)。
ソフィ:一丁あがりぃー。簀巻にして猿ぐつわかまして床にでも転ばしとくか。
ハス:俺、銃欲しいぞ。
GM:下っぱ兵士やから安物の単発拳銃や。
シルバート:アリ金は?
GM:えー……金貨三枚ってとこかな。
ソフィ:じゃあ一人一枚。さて……次いこか(笑)。
GM:はいはい(笑)。では次の瞬間、シルバートに蹴り飛ばされた兵士が二人、さらに床に転がってるわ。ま、持ち物はさっきとだいだい同じやな。で、そうこうするうちに夜の闇もだんだん白み初めてきたよ。
シルバート:おし。じゃあ変装して王城乗り込もう!……ソフィ君はフィラムかなんかのスパイ役ね(笑)。
ソフィ:あうぅ。



 
 
 

▼replay_Gear Antique

■『金の瞳の女神 act3』/05

←return   →next