■ act 3-6 M'1949/04/27
〜兇徒、侵入〜
GM:ではその頃、夜闇に乗じて一人颯爽と王城に向かったコール。どうしてんの?
コール:下水道への入口を四つん這いで捜してます。
GM:……さよか。では生ゴミで溢れかえった路地裏にて、入口を発見。
コール:もう見つかったん!? じゃあチャプンと、早速入ろう。
GM:すげー臭い。尋常ではない異臭やな。おまけに地下へと降りて行こうとするコールのもとに、先程の野良犬達が、三匹揃って駆け寄ってくる。「クゥーン、クゥーン」て(笑)。
コール:「あ、君達は一緒に来てはいけない! 僕と一緒に命を捨てることはないんだ」
GM:マンホールから顔だけ出しながら説得中? 犬共はペロペロ君の顔舐めてくる。
コール:うーむ。「ここから先へは来ちゃいけないんだよぉ」と諭しておいて、地下へ降りていきます。
GM:了解。下水道はかなり大きな流れとなっていて、君はそのドロドロとした流れの横手の細い道を進むことになるやろな。
コール:あ、ドブがあるならそん中をジャブジャブと気配消しながら進みます。
(ハス):器用な奴(笑)。
GM:ふむ。ではその君の背後を、これまた気配消しながらジャブジャブと、野良犬三匹が付いてきてる。
コール:おおーっ(笑)!? 「お前達、駄目だろーっ!」
GM:しかし、三匹は嬉しそうに擦り寄ってくるよ(笑)。
(ハス):この際、連れてったったら?
コール:いや、でも可哀相やろ……よし、こうなったら寝たふりして無視するぞ。
GM:すると犬も、ドブの流れの中で突然寝たふりを開始したコールに習って、寝たふりを始める(笑)。どうやらどこまでも君について行くみたいや(笑)。そろそろ名前でもつけたったら?
コール:ぬ、ぬぅ……そんなにゆーんやったら仕方がない。……じゃあ……ついてこい、シロ、クロ、ブチ!
(ハス):いつの間にーっ(笑)!!
GM:はいはい。では名前を付けてもらって嬉しそうなシロ、クロ、ブチ。ますます張り切ってコールについてくる。で、散々迷路じみた地下下水道を進んで行くんやけど、なんか全然違う方向に進んでるような気になってきた(笑)。
(ハス):時々、地上に顔突き出して場所確認してないんか?
コール:どうしよ……
GM:とりあえず知覚ロール×1/2して。
コール:(ガシャン)……81と97、両方失敗。
GM:じゃあ君は、現在地もよくわからなくなった上に、何だかお腹もすき、眠くもなってくる。
(ハス):おいおい、大丈夫か?
コール:じゃ、下水道でシロクロブチと残飯の残りでも分けあって食べた後、ここで一眠りすることにします。
(ソフィ):げ、下水道で寝んのかよ。
(ハス):こいつわ……俺らは夜を徹して行動してるねんぞ!
GM:ではまんまとヴァルモン兵になりすましたシルバートとハス、及びフィラムの密偵として彼らに連行されることになったソフィの三人は、うっすらと白み始めてきた空の下、人通りのない緩やかな上り坂を都中央部の王城目ざして進んでいる、と。
ソフィ:縄はすぐに外せるようにしとくよ。
GM:しばらくすると、白い壁と共に城の入口が見えてくる。二人の帝国軍兵士が見張ってる。建物の位置関係とかはこれ見て。(と、城の地図を渡す) まだ入ってないからキャラクターは城の外見しかわかってないけどな。さて、その見張りが言う。「何だ、お前達はっ!?」
シルバート:「こいつ、フィラムのスパイらしいんだ」
GM:「なに? それにしては頼りなさそうで頭も弱そうな娘に見えるが……」とか言って、ゴツンと小銃で小突いてくる。
ソフィ:「何しやがんでぃ!」(笑)。
ハス:「黙れ!バキーッ!!」(笑)。
GM:おお、いいぞ。容赦がないな(笑)。
ハス:「司令官殿にお目通り願いたい」
GM:「そうだな。まぁ、カイス准将とまではいかないが、うちの上司にでも頼んでみるか」やって。とりあえず城の一階の司令官の部屋に行ってくれとのこと。
シルバート:では行ってみる。
GM:了解。城の門を潜るとちょっとした広場になってて、その向こうに本館があるよ。本館に入るとまず石柱が立ち並んだ広間があり、その奥に両開きの大きな扉がある。まぁ覗いてみれば分かるんやけど、そこは兵士の間やね。多くの兵士が毛布とかにくるまって寝てるわ。で、その広間の左隣にもう一つ部屋があり、そこが司令官の部屋みたい。君らが部屋を覗くと、それらしき男が一人、机に向かって書き物とか、色んな雑務をこなしてる。
ハス:みんなが寝てるのになぁ。
GM:色々作戦とか考えてるんとちゃう。先程から覗き見を続けていた君らに気づいたその司令官らしき男が、少し眠そうに言う。「なんだお前達は?」
ハス:「いえ、実はフィラムの密偵らしき者を捕まえまして……」
GM:「ほぅ、そうか」
シルバート:バーン!とソフィを突き出す。
GM:「で、真偽の程は確かめたのか?」
一同:……。
シルバート:「そんなこと、ここで薬(シャヴ)を撃てば一発ですよ!」(笑)。
ソフィ:おひおひ(笑)。
GM:「それはおもしろそうだ。早速やってみろ」
シルバート:「じゃあ自白剤取ってきます」
GM:「ああ、それならこの部屋の左隣の物置用の小部屋にあったはずだ」やって。
シルバート:「わかりましたーっ」タッタッターッて、取りに行ってくるわ。
GM:その物置部屋は薄暗く、兵器やら食料やらが所狭しと山積みにされてる。まぁ、自白剤以外にも君らが使えそうなもん、結構ありそう。
シルバート:じゃ、そん中にスモーク状に撒き散らせる睡眠薬みたいなのはない?
ハス:さすがに医者らしい。
GM:(そうか?)……いや、まぁ品物リスト作ってたから渡しとくけど、そーゆー怪しいもんはなかったよ。
ハス:なになに……ダガー、サーベル、みかんの缶詰に塗り薬……この辺はいるやろなぁ。
GM:まぁ適当に略奪しててもいいけど……
ソフィ:じゃあ通常手榴弾と破砕手榴弾と火炎手榴弾ーっ(笑)!
GM:君はまだハスと司令官の部屋や。で、司令官がハスに、「しかしお前もフィラムの密偵を捕らえたとなると、なかなかの功績になるぞ」やって。
ハス:「ありがとうこざいます!」
GM:「ひょっとすると昇格も考えられるからなぁ……とりあえず身分証明書を見せてくれないか」とか言ってきましたが(笑)。
ハス:「へっ!?」……ま、周りは誰もおらんし隣の広間の連中は寝てんねんなぁ……じゃあ「証明書は……これだっ!!」とか叫びながら、ドカッ!と殴りつける(笑)。で、司令官が倒れたところを素早く受け止め音を立てないように床に寝かし、素っ裸にしてふんじばった後机の下にでも転がしておいて、今度は司令官の服着こむぞ(笑)。
ソフィ:まさに昇格やな(笑)。
GM:あぁ、そうか。(仮にも司令官なんやし、やられたかどうかくらい判定させろよ)
ハス:んで、兵器の調達に隣の物置部屋に行くわ。
GM:シルバートが色々と物色してる部屋に、司令官が入ってくる。
シルバート:「自白剤ありましたーっ!」
ハス:「ドクター! ドクター!! 一応司令官をふんじばって机の下に転がしておいたんですが、バレるのは時間の問題です」
シルバート:「なんだ、ハス君か」(笑)。
ソフィ:で、あたしはいつ自由の身に(笑)。
ハス:まだまだ(笑)。何かあった時に困るからな。
シルバート:よし、では兵士の広間の扉に、開けたら爆発するようダイナマイトでもセットしといてやるか。
ハス:お、ええなぁ。
GM:兵士はその広間以外にもかなりおると思うぞ。もしその爆発で城の周り警戒してた兵士達にでも気づかれたら、君らかなりの兵士達に追い回されるんとちゃう?
ソフィ:でも少なくとも、敵の攪乱には使えると思うけど。
ハス:そうそう。さっそく扉にワイヤーでもはって、時限発火装置セットしとくか。
ソフィ:それって時間決めて爆発させるやつやろ?
シルバート:兵士の起床時間に合わせて爆発させる気か(笑)。
ハス:みんなが起きた瞬間吹き飛ぶ、ってか(笑)。ウケケ。
ソフィ:うわぁ……(笑)。
無茶で無慈悲な計画にほくそ笑む、残酷なエセ司令官と兵士と捕虜であった。
|