■ act 4-4 M'1949/05/03
〜誇張風詐欺〜
GM:ところで饅頭売りに手を染めなかった医者と浮浪者は何してるん?
シルバート:この町中を練り歩いている。
GM:犬を三匹引き連れた変質者も?
コール:うん。つれて。
ハス:やっぱり例の如くゴミ箱漁ってるんかい。犬共を下僕のように扱き使って。
コール:いや。酷いことにならないうちに、もう、逃がしてやろうかな。
GM:シロクロブチは、すっかり君に懐いてるよ。さて、二人が港の方へ立ち寄ると、ほくほく顔の三人が涎垂らしながらやってくる。
ハス:何故涎垂らSU?
ソフィ:たんまりと儲けさせてもらったわね。ホッホッHO。
イルナ:完売よ完売!さぁ、次は向こうの港へGO!
GM:向こうに港はありません。君らは顔を合わせる。
ハス:「たんまり儲かりましたよ、ドクター」
シルバート:「一体どんな悪さをしたんですか」
(一同爆笑)
イルナ:「別に悪さをした覚えはありませんわ。お仕事ですもの。お仕事」
ソフィ:「そうよ。いいことはしても、悪いことなんて、私達がするわけないじゃないの。ホーッホッホッホ!」
シルバート:腹もすいてきたし、ロリエスに乗って食堂でも行くか。
ハス:「あの、これ。余り物ですけど」と、一箱差し出す(笑)。「5銀貨です」
イルナ:「こんなものもありますわよ」 黒船ビールに黒船ワインを差し出す。
シルバート:ヤクルトさんに向かって「帰りましょうか」
GM:あ、ヤクルト博士もおってんな。「え、えぇ。そうですね」
ハス:リアラさんは? せっかくの商売チャンスやったのに。
GM:リアラは引き続き、飛行船にこもって超文明長銃の弾丸製作に取りかかってる。ところで、そろそろ夕餉の時間やけど。
イルナ:売れ残った饅頭でも喰っとく?
ソフィ:兵士達がよーさん集まってる酒場とかに食べに生きたいなぁ。
イルナ:そこで黒船ワインを売り込めばっ!
ハス:ロリエスに全員詰め込んで運転席を占領。酒場目指して出発する。ギュルギュルギュルギュルーッ!
イルナ:頭ん中で算盤弾いとく。
シルバート:また、始まった。
ハス:兵士達の集まれそうな場所は?
GM:酒場『オルザック』
ハス:その店の前で急停止。キキキーッ!
イルナ:路上駐車や。シロクロブチに番させて店に押し入る。
ソフィ:車のドアにはいつの間にか黒船の紋章が。
(一同爆笑)
イルナ:黒船自動車!?
GM:嫌やなぁ。では酒場に入ってゆく5人。ヤクルト博士は「お酒の臭いが嫌いなんで……」と、犬達と一緒に車の番をしながら黒船饅頭喰ってる。
ハス:「頼みました」と。では俺らは店入ろか。「たのもーっ!」
GM:酒場『オルザック』は帝国軍兵士で盛り上がっている。数が多いのと場所が場所だけに、さすがに凶悪なゴロツキ風の兵士もおる。だからか、町の客はほとんど見当たらない。ふとカウンターに目をやると、イルナが昼間話した中年オヤジがグラスなどを磨いている。ここの店長やったみたい。
イルナ:「あら、お客さん。ここの人だったのね」
ソフィ:お客さん、って……
GM:「おお、饅頭屋のネエちゃん達だね。食事でもしにきたのかい?」
イルナ:「まぁ、そんなとこね」
ソフィ:「今日は懐も温かいし、ちょっと奮発して……」
ハス:「それはありがたい」
ソフィ:「誰がおごるって言った? 知らんわ、そんなん。ホーッホッホッホ!」
ハス:「クソ餓鬼ぃがぁ! おごれよぉ」
ソフィ:さっそくカウンターに座って夕御飯喰べるよ。
ハス:あ、俺も同じものを頼もう。
GM:ところで君ら、まだ出店のはっぴ着てんの?
ハス:背中に「黒船屋ーっ!」て描かれてるやつ。
イルナ:元祖『黒船屋』
ソフィ:『創業230年』……大嘘つきぃ!
シルバート:ヴァルモン兵の兄ちゃんがたむろしてる席に、ドーン!って座る。
GM:君の巨体に周りの兵士もちょっと吃驚している。
ハス:カウンターで喰いながら、それとなく成り行きに耳を傾けている。
シルバート:注文する。「ネエちゃん、ミルクーっ!」
GM:ガラの悪そうな兵士の間をくぐり抜けて、給仕娘がおずおずと君の前にミルクを運ぶ。適当な入れ物が見つからなかったのか、何故かジョッキに入っている。
コール:ジョッキのミルクって……
シルバート:んぐっんぐっんぐっんぐっ、ぷはぁー!
ソフィ:口髭に、白い滴がポタポタと(笑)。
GM:交渉ロール×2してみて。
シルバート:成功。
GM:君の牛乳イッキ飲みに、周りの兵士達が威圧された。コールは?
コール:シルバートさんの隣に座っとく。
GM:かつては自分もこんな軍服を着て暴れてたんやな、とか思い出しながらやね。(編注:コールは元ヴァルモン兵) ウエイトレスが席を厨房に戻る際、注文を訊いてくるけど。
コール:「では焼き鳥4本」
シルバート:兵士に話かけてみよう。「ところで兄ちゃん達、何処へ行くつもりなんだい?」
ハス:もぉ、完全に威圧されまくってペラペラや。
GM:どもりながらも一人の兵士が口を開く。「ち、ちょっと、大内海の方にな」
シルバート:「兵隊さんは大変だねぇ。明日もお勤めがあるんだし、そんな体に悪いお酒なんかやめて、君達もミルクを飲みなさい。ミルクを」
GM:そのテーブルを囲んでいた5、6人の兵士が、皆ミルクを注文する。
シルバート:口元をハンケチでキュッキュッと拭く。
GM:兵士達は軍服の袖口でグイッと拭いながらニヤッと愛想笑い。
ソフィ:めっちゃ怪しい集団や。
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