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■『金の瞳の女神 act4』/09

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■ act 4-9 M'1949/05/04
〜医療ミス〜

GM:さて次の日。トントンと扉を叩く音がする。
ソフィ:兵士と医者の二人は、縛ってベットの下にでも放り込んで応対準備。
GM:ところで君らが目を覚ますと、なにやら体中に奇妙な揺れを感じる。どうやら時間は昼過ぎで、船は既に出航してしまったらしい。
ハス:うおぉぉっ!
ソフィ:いつの間にぃ!?
ハス:窓を覗いたらこう、水平線が揺れてるねんな。
GM:水の中や。
ハス:しまったぁ!
イルナ:窓開けて、ゴボゴボゴボォ!
ソフィ:閉めろ閉めろ!
ハス:だ、駄目だ水圧で閉まらん!
シルバート:なんでそんなところに窓あんねん!
GM:……作ったんお前らや。
イルナ:海の底が見えるようになってるねん。「あ、お魚さんだ」
GM:どんどん浸水してくるけど。
ハス:しかし、こんな状況で窓閉めれんのか?
GM:五人がかりで押しこんでもらおう。力ロール×2。三人くらい成功すれば閉まったことにしよう。失敗したら窓は木端微塵。船は沈没開始。
ハス:(ガシャン)……あ、87。(ガシャン)……27、成功!
シルバート:お、成功。
ソフィ:失敗。
コール:失敗。
イルナ:……成功、ファイトッ!
一同:いっぱーつ!!
GM:窓は一応閉まったけど、医務室は君らの腰の辺りまで浸水してしまった。
ソフィ:魚も泳いでんねんな。
イルナ:後で食べましょう。
GM:ところで外でノックしてる奴がおるんやけど。
イルナ:「何用だ?」ガチャン。
GM:兵士やね。「こいつが船酔いしちまって」と話そうとした時、怒濤の水流が放出され、兵士は向かいの通路の壁に激しく打ちつけられ、糸の切れた操り人形のように、水浸しの廊下に倒れる。
ハス:で、船酔い兵士の方は?
GM:同じくその隣で、背骨を打ったらしく悶絶している。
ハス:「ドクターどうします?」
シルバート:「ベットに運びなさい!」
ハス:寝かせた。
シルバート:コキッコキッコキッ。(腕を鳴らすSE) 患者のズボンを捲り、「いい穴しとるのぅ」 ピシッ。(尻叩きSE)

   (一同爆笑)

コール:嫌な先生やなぁ。
シルバート:一応痛み止めの注射を打っておきましょう。ドシュッ!
GM:「にぎょあぁぁぁっ!」 意識不明の兵士が意味不明の叫びをあげる。
ソフィ:意識不明の分際で叫ぶな。
GM:注射針はねじ曲がっていた背骨の急所に命中したらしい。ショック死や。兵士は事切れた。
ハス:二階級特進。
GM:『オカしな痛み止めを打ち込まれて戦死』 あーこいつにも家族がおって、仕送りとかしてたんやろなぁー。
イルナ:電報送らな。
ハス:『貴君ノ御息子ハ、帝国ノ為ニ立派ニ戦死シマシタ』(笑)。
シルバート:お、俺は人殺しになってしまったのか!? いや、そんなことはない! 蘇生させるんだ!
GM:作業ロール×2。
コール:僕も手伝います。
シルバート:(ガシャン)……あ……ああ!
ハス:00! 大失敗やん。WOLやWOL。
シルバート:(ガシャン)……成、いや、失敗。
GM:ゴキゴキゴキッ! マッサージの力を込めすぎたらしく、青白い顔の兵士の口から、噴水のように血が噴き出す。死後硬直開始。
コール:うぎゃあぁぁ(笑)。
シルバート:そ、そんな……
イルナ:殺人医師や。
ハス:このヤブ医者めっ!
GM:酒場での兵士の言葉が蘇る。『医者といってもねぇ……』
ソフィ:『医者といってもねぇ……近頃じゃ医者のフリをした殺人鬼もかなりいるらしいしぃ』とか、頭の中で木霊してんねん。
シルバート:「そんなことはなあぁぁぃいいぃぃぃぃっ!!!」
GM:スランプに陥る。
ソフィ:『あぁ、俺はもう駄目なんだぁ』
シルバート:再度蘇生を試みる。
GM:作業ロール×1/3や。これで成功したらあんたはネクロマンサーや。
シルバート:……いきなり、失敗。
GM:力みすぎたシルバートの怪力によって、死体はベットごと押し潰される。ベットの下に押し込まれてた兵士や医者も纏めて圧殺。
ハス:もう、やめましょう(笑)!
GM:ヤブ医者は目の色を変えて、胸や腹から骨や筋を撒き散らした死体をマッサージし続けている。手伝っていたコール、知覚ロール×1してみて。
コール:失敗。あ、WOL……07で成功。
GM:そっか。じゃあ間近で見るシルバートのあまりの恐ろしさに、また少し股間を湿らせる。
コール:なんでー(笑)。
シルバート:「電気ショックだっ!」 思い出したように叫び出す。
GM:電気あらへん、て。
ソフィ:『蒸気ショックだっ!』(笑)。
シルバート:「みんな、準備をするんだぁ!!」
ハス:「ドクター、もう止めて下さい!」 後ろから羽交い締めにする。
イルナ:ビンタかます。「気をしっかり持つんだっ!」
ハス:「ドクター、しっかり」
シルバート:「ウヒャヒャヒャヒャーッ!! もぉ誰も俺を止められNAーイ!!!」

   (一同爆笑)

イルナ:何が奴を、そこまで熱くさせるんだ?
GM:既に骸となった兵士の中に押し込まれたパイプによって、絶え間なく蒸気が送り込まれ、次の瞬間、パァン!という炸裂音と共に、兵士は四散する。ディグダク状態やな。(編注:十ムコの古典テレビゲーム) 部屋中に生肉が飛び散る。
ハス:逃げる(笑)。
GM:部屋に少し残っていた海水が真っ赤に染まる。
ハス:雑巾持ってきて拭くわ。あ、こんなところにレバーが(笑)。
ソフィ:カーテンレールにミノが引っかかってる!
ハス:タンも絡んでるし。
GM:今は5月4日の夜。出航してから早くも一日が過ぎようとしている。
イルナ:早い。なんて早い一日なんだ。エサ喰わなあかんな。
ハス:ここにコテッチャン、あんねんけど……いくらなんでも嫌(笑)?
イルナ:艦に食堂かなんかあるやろ。
ハス:伝令管で出前頼も。
イルナ:窓開けた時に入った魚喰べよう。
ソフィ:刺身にしてやるっ。
GM:魚はズタズタに斬り裂かれた血まみれの生肉の欠片になる。
イルナ:おいしいよぉ、ハクハク。
シルバート:「さ、食堂へ行こうか」血に汚れた白衣を脱ぎ捨て立ち上がる。
ソフィ:あたし食欲ないー。
コール:「その前に掃除を」シャッシャッシャッ。(箒SE)
GM:兵士達の死骸どないしよ?
ハス:ダストシュートに投棄。

   (一同爆笑)

イルナ:ま、医務室やしホルマリン漬けにでもして、瓶にラベル貼っとこう。『四散した人間の肉』って。
シルバート:これも医学界の発展の為だ。
イルナ:一人で天井見上げてブツブツ呟いてるねん(笑)。
シルバート:新しい白衣に着替えて颯爽と部屋を出ていく。
ハス:俺もついていく。
GM:結局食堂行くんか。ちなみにその部屋の向かいには扉が二つあって、それぞれ便所と洗濯室やから。
シルバート:ふむ、では死体は便所にでも流しといたらいいんでないかい。
コール:あぁ、証拠隠滅。



 
 
 

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■『金の瞳の女神 act4』/09

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