■ act 4-12 M'1949/05/05
〜虚言〜
GM:スタンバイOK?
一同:応!
GM:ではシルバート班。シルバートとコールとソフィの三人は、まず甲板へ上がるんかな? 階段とエレベータのどっちで行く?
シルバート:エレ……階段でいいんとちゃう。
GM:うむ。では残りのイルナとハスの二人は、階段を降りて例の戦車格納庫へやってきた。警備兵が8人程おる。「何だお前達! また来たのか。もうすぐ戦闘が始まる。持ち場で待機しておけ!」
イルナ:そいつらに言い放つ。「聞いてないのですか? あなた達は」
GM:「なんのことだ」
イルナ:「今は亡き、ラージャ=ガリューダ大佐の最期のお言葉です」
ハス:こいつ何言う気や?
イルナ:「『もっと光を!』」
(一同爆笑)
GM:「それがどうした!? 一体何のことだ?」
イルナ:「あなた達は、暗号すら習っていなかったのですか」
GM:「ならそれは、どういう意味なのだ?」
イルナ:「『もっと光を!』というのは、『我々に戦車を託すから、後は任せた、うぅっ、バタン』という意味なんです」
(コール):怪しい(笑)。
GM:怪し過ぎる。兵士達はたじろいでいる。
ハス:その隙に、俺は手近な戦車の整備にあたるわ。
GM:近く、というとクルフサージャンか。イルナはハスにの行動が気づかれないよう、よっぽど兵士達を引き付ける演説をせなあかんな。
イルナ:とにかく、口説いてみる。
GM:『もっと光を!』?
イルナ:「『もっと光を!』」
GM:それからどうする?
イルナ:それから説得。ウギャギャギャァーッ!!
GM:それは奇声という。兵士達の何人かが、居なくなったハスに気づいたらしい。「あれ? あっちの方で何か物音がしなかったか?」 キョロキョロし始める。
イルナ:「何処を見てるんです!」 ガシッ! 頭を押さえ込む。
GM:それは暴力という。「何かあったのか?」 他の奴らも辺りを見回し始める。
イルナ:「私の目を見なさい!」 グワシッ!
GM:君の話を聞いていた階段近くの兵士以外にも、向こうの警備にあたっていた残りの兵士達が4人程やってくる。8人が君を取り囲んだ。
イルナ:「8人相手は……お姉さん一人では、ちょっとつらいなv」
GM:それは哀願という。さて、そろそろハスの準備も終わったみたい。一応スイッチ入れれば、降魔エンジンが唸り出す状態やけど。
ハス:なら、待機しとこか。
GM:いや、君が戦車の仕様書読んでた間に、喋ってたイルナが8人の兵士に囲まれてんねんけど。
ハス:「では、そろそろ参りますかねぇ!」 ガチャッ。エンジンかけて、ブルルルルゥンッ!
GM:「何だあの音は!?」 兵士達が音の方を振り向く。
イルナ:今だっ! 奴らの股の間を鼠のようにシャーッと駆け抜けて、トーッ! 華麗なジャンプ! アンド、戦車の上に猫目着地!(編注:キャッツ・アイ着地。劇ではなく漫画の方を参照)
GM:運動ロール×1/2。
イルナ:(ガシャン)……当然ながら成功さっ……嘘じゃ! 一回だけ成功したから、残りの失敗はWOLで再挑戦、(ガシャン)……40、なんとか成功。
ハス:おおっ、やるやん。俺なんかWOL16しかないからなぁ。一回70越えて『しっぺ返し』で鉄砲壊れたし。
GM:ちなみにWOLは、2回失敗した1/2判定でも、一回で成功にすることができるよ。さて、結局幸運の風によって蜥蜴のように地を這い、毛虫のように唸る戦車の中へ潜り込んだイルナ。
ハス:操縦席の屋根からニュルンって入って来たモノ見て、『うわっ、嫌やなぁ』とか思いながら、レバーを倒す。発進!
GM:「何だ、何をしている!」 兵士達4人程が走ってくるのが、ペリスコープから見える。
ハス:砲門を向ける。ウィィィン!
GM:兵士達大慌て。「横だ、奴の側面に回り込め!」とか叫び合ってる。
(シルバート):弾込めてなかったから、撃たれへんやん。
ハス:うむ。それよりもまずイルナが飛び込んできた屋根を閉めて密閉。戦車をエレベータの方へ向ける。
(シルバート):重量オーバーで乗れんやろ、それ。
ハス:いや、ここに積み込めたってことはいけるはずや。
GM:兵士達がわらわらと集まり包囲を始めるけど。
ハス:おっ、戦闘か? やってやろうじゃないか!
GM:君を囲んでいるのは4人。他の4人は、階段の方へ走っていった。
ハス:報告部隊か。
GM:まず、こっちからいかしてもらおか。全員が、手榴弾を取り出す。
ハス:ヤ、ヤバい! 全速前進!
GM:イルナは休憩しっぱなし?
イルナ:だってすることないもん。
GM:砲手でもやったら。弾、装填して撃つ人。
ハス:乗員数3人やしな。
(ソフィ):操縦者、砲手、あとは、照準手かな。
ハス:人手足りんから、照準発射もやってくれ。
イルナ:あぁー。
(シルバート):(イルナのキャラシートを覗き込み)……ところでこの人、力判定29しかないけど、弾込めできるんだろうか?
ハス:さぁ?
GM:では改めて、兵士達が手榴弾投げます。
イルナ:よける。
GM:よけるのは、
ハス:俺がやる。
GM:いや囲まれて投げられた弾、よけるのは無理でしょう。(ガシャン)……4発の内、3発が戦車に当たった。そっちの装甲値は?
ハス:えーっと、20。
GM:硬いな。
(ソフィ):新鋭戦車やからね。
(コール):僕らなんか、今まで『コートで1』とかやったのに(笑)。
GM:こっちの徹甲力は5。だからダメージが15を越えたら、戦車のHP減らしてな。手榴弾の打撃は4D6で、(ガシャン)……えー1、6、4、1の12。
ハス:キーン!やな。
GM:……4、1、4、6の15。
(ソフィ):キーン!
GM:腹立つ。最後は……1、3、5、2の11発。
ハス:余裕! 爆煙の中から、キャリキャリキャリキャリ!
GM:「うわーっ!」と、兵士達が逃げてゆく。
ハス:キャリキャリキャリキャリ!(←ゴキゲン走行SE)
GM:次は戦車の行動いってくれ。
ハス:このままエレベータ目指すよ。
GM:目指すだけ? イルナは?
イルナ:弾丸装填よーし!!
ハス:おいおい……ま、ええか。
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