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■『金の瞳の女神 act4』/18

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■ act 4-18 M'1949/05/05
〜磔獄門実刑判決〜

(ハス):終わんの!? これで!
GM:じゃあ、知覚ロール×2でもしてや。
(イルナ):誰がすんねん!

   (一同爆笑)

(ソフィ):どーゆー状況やねん! それは!?
GM:まぁ全員、気づいたかどうか、って判定やな。
(ハス):全員か? (ガシャン)……48、失敗。……98、失敗。WOL使っていい?
GM:いいよ。
(ハス):16、成功。
(シルバート):成功。
GM:あ、そ。成功?
(ハス):その言い方やめてくれ(笑)。
(シルバート):目が覚めたら改造人間にされてるとか言うなよ(笑)。

   (一同爆笑)

GM:さて、気がつくと、君らは全員まとめて巨大な円筒形のものに縛りつけられている。一応生きてたみたいなんで、HP1。で、しばらく眠ってたから各自1D10ずつ回復させといて。天井の照明が眩しい。君らの横というか、左右に婉曲する筒の向こうにある斜め下の床が騒がしい。残りの人は?
コール:気づいた。
イルナ:HP11に戻しとくよ。
ソフィ:あたしゃ、寝たままやー。
ハス:周りを見てみる。どーなってんの?
GM:広間の床の方では、色んな機械に向かって働く作業員達の中に、ニヤニヤ笑いながらこちらを眺めているレイ大佐とフンディングが目に入る。カイスもおる。レイ大佐が声をかける。「よぅ兄弟。気がついたかな? ここから見てても、惚れ惚れするようないい眺めだぜ。あんたらもあの島へ行きたがっていたみたいだから、今から真っ先に逝かせてやるよ」
ハス:「や、止めてくださいっ!」(笑)。
GM:「その降魔核内蔵推進爆弾でな」
ソフィ:背中にアンデット(笑)!?
ハス:ヤバいぞ。縄解ける?
GM:全員一本のロープに巣巻にされてる状態やからなぁ。もう用済みらしく、クラーゼ博士まで巻きつけられてる。それに、こんなところで逃げ出してもまず、下の連中に捕まるだけやで。
ハス:じゃあ発射してから逃げ出すか。
イルナ:できるんか?
GM:フンディングが指示を出す。「インフェルノ発射準備!」 その声と共に、推進爆弾に繋がれていた導管や制御装置の類いが次々と外される。で、君らの真上の天井が重い音と共に開き始めて、同時に君らを縛りつけているインフェルノも甲板へせり上がる。夜空は一面厚い雲に覆われている。豪雨をもろに被って君らはびしょ濡れ。
コール:あぁ、嫌やぁ。
ソフィ:それでも気づかんのな、あたし。
GM:甲板へ出てきたレイ大佐達に作業員が駆け寄ってくる。「インフェルノの推進弁は開放しました。いつでも発射できます」 それを聞いたレイが、雷雨の中、うれしそうに君らに話しかける。「トドメはこいつにしてやるぜ」 懐からおもむろに取り出した。『チャッカマソ(仮称)』

   (一同爆笑)

GM:それを片手に近づいてくる。
ハス:「止めて下さい。お願いします! キャー許してぇ!!」
GM:止めの台詞。『そんなにこの世が嫌なら楽にしてやるぜ。じゃあなーぁー』
一同:(笑)。
ソフィ:なんじゃそりゃーっ(笑)!(編注:内輪ネタ。幻博一号の名台詞製作者によるツッ込み)
ハス:短い人生だった……
GM:カチッという点火音と共に号音を轟かせながら、ヴァルモン帝国軍秘密兵器、降魔核内蔵型大型推進爆撃弾インフェルノが発射された。
ハス:ゾンビになって呪ってやるぅ!
GM:さて、雷鳴の中、夜風の女王魔術師団の総本山目指して恐るべき速度で飛び続けるインフェルノ、に巻き付けられてる君ら。
ハス:縄、外したいんやけど。
GM:とんでもない加速がかかってるけど。
ハス:外しtai!
GM:どうぞ。
コール:できんの(笑)?
GM:まぁ、ここで縄千切ったらみんな吹き飛んでいくやろな。
ハス:みんな海に落ちて逃げ出せるぞ。高度はどれくらい?
シルバート:軽く数百mはあるやろ。
ソフィ:無事には済まへんな。
ハス:応! かかってこいや!
GM:作業ロール×1。
ハス:(ガシャン)……78、失敗。
GM:隣でもぞもぞ動いていたハスを見ていたコールもやってみる?
コール:うん。(ガシャン)……65、失敗。WOL、39、成功。
GM:じゃあ着てるものが少なかった分、ニュルッと縄脱けできた。突風でたちまち飛ばされそうになる。
ハス:早く出してくれっ!
コール:じゃあ隣のハスを引っ張り出そう。
ハス:縄に捕まりながら辺りを見渡してみる。
GM:辺りには次々と雷が落ちている。真っ黒な空と海。その見えない水平の境界辺りから、輝く緑の残像を引きながら、インフェルノに追いついてくる飛行機械がある。デュート=リグやね。爆撃弾の弾頭に引っ掛かるように接触した。
ハス:危なっ!
GM:操縦席からリアラがロープを投げる。「早くみんなをっ!」
ハス:よし! みんなを引っ掴んで次々放り込んでいく。
GM:リアラはインフェルノの向かう方角を見据え、声を強張らせて言う。
「雨でよく見えないけど、何か、赤い光が見えるの……とても不吉。急いで!」
ハス:ヤバいぞ。「みんな乗ったか!?」
シルバート:ところで一体、何人乗り込んでんの?
ハス:1、2、3、4、5、6、……7人。シルバートはコールと二人がかりで引きずり込んでくる。
シルバート:よーやるなぁ。
イルナ:(リアラを見て)この人誰かなぁ、と思いながら乗り込む。
ハス:この前助けてもらったやろ。「リアラさん、離脱して下さい!」
GM:ハスの叫びは、ひときわ大きな落雷の轟音によってかき消される。雷は水平線上に黒い影となって浮かび上がった島に落ちる。やがて、その島に赤い光が煌々と輝き出し膨れ上がる。一瞬の膨張の停止の後、その光はこちらへ向かって更に大きくなる。
ハス:こっちにかい!?

   (一同驚愕)

GM:で、リアラが叫ぶ。「しっかり掴まってて!」 インフェルノから急速離脱したデュート=リグ。しかしその直後、ヴァルモン帝国の爆撃弾は、『夜風の女王』魔術師団によって放たれた赤い雷と正面衝突する。閃光と轟音と爆風が一挙に起こり、君らもそれに巻き込まれる。デュート=リグは錐揉み状態で、雷雨の中、暗く深い大内海の血の灯の海へと落ちてゆく……というところで、今回は本当におしまい。
ハス:どうなるんかなぁ、俺ら。


 帝国軍には太刀打ちできず、『夜風の女王』魔術師団には吹き飛ばされた、やたら非力な一行。雷雨と荒波の中、怪物蠢く冥い海から、彼らのより激しい戦いの幕が切って落とされようとしていた。


『act4』 is over.
See you next act......




 
 
 

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■『金の瞳の女神 act4』/18

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