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■『金の瞳の女神 act5』/03

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■ act 5-3 M'1949/05/05
〜開眼〜

GM:さて、無事荒波から救い出された君達。なこるる壱號のブリッヂにて、ヤクルト博士やシロクロブチとの再会を喜ぶのも束の間、ヤクルト博士が深刻な表情で現状を報告し始める。まず、ヴァルモン帝国軍の艦隊の一隻が、海の魔物によって沈められたものの、残る四隻は例の<血の灯>と呼ばれるあの赤い雷をおこす搭のそびえ立つ島へと向かっている。「で、そちらの方はどうでしたか?」って、博士の方も訊いてくるよ。
シルバート:伝えたいけど、気絶してる。
GM:はいはい。回復は……19。
シルバート:苦痛状態。
ハス:HP21で苦痛って、アンタもともとのHPいくらあるんやら。
GM:……あ、この回復魔法って、MPナシでロールに成功するだけでいいから、青森同様何回でも使えるんやった。じゃあみんな、飛行中に癒されまくったってことで、全快にしといてくれてええよ。
ハス:おおっ。リアラさんに感謝感謝。
GM:まぁ、魔女狩りが行われてるような時代背景やから、この世界の魔術なんて、おおっぴらには使えんねんやけどな。で、報告の方はどんな風にしとく?
ハス:「残念ながらクラーゼ博士は……」
GM:あ、クラーゼ博士はおったわ。君らと一緒に。俺もすっかり忘れてたけど。
ハス:おったん?
GM:君らと一緒にロケットに縛りつけられて発射されてたみたい。
ハス:侵入者の俺らはわかるけど、なんで博士まで?
シルバート:ロゼッタの解読も終わって、用無しになったんやろ。
GM:そう洋梨になってん……果物とちゃうで(笑)。(一同爆沈)……
「クラーゼ博士もなんとか助け出せたようですが、他には?」
イルナ:「何が起きたんでしょう。私には記憶がないです」
GM:ロケットと一緒に、記憶も消し飛んだか?
イルナ:……た、確か、戦艦の保健室を占領して……
ハス:そうそう、兵士一人スプラッタにしたよな。
ソフィ:チリソースにしてしまいました。
GM:君らの脈絡の無い報告にヤクルト博士は混乱している。
「まぁ、とにかく我々に残された時間がほとんどないことだけは確かみたいですね。一刻も早くアルテミスを見つけ出し、フンディングが認識照合とやらを唱える前に、彼女からロゼッタを外してしまわないといけません」
一同:うん。
GM:さっきの黒ダコちゃんの攻撃によってなこるる壱號の動力機関が少し故障したらしく、今の速度やと、例の島まで後約20分程かかるらしい。その間、君らは何しときましょう? とりあえず全員、ブリッヂの床がボトボトになるくらいずぶ濡れで、かなり寒いよ。
ソフィ:ちょっとセクシー♪
シルバート:しかも血みどろー。
ハス:「こんな寒さなど、なんでもないわーっ!」 帽子の水でもきっとく。
イルナ:お風呂に入って体洗って服着替える。
GM:コールはもともとコート一枚やから、体をチャッチャと拭くだけでいつも通りですな。
ソフィ:ええなぁ、楽で(笑)。
GM:君らがそうこうしてるうちに、船室の奥からリアラが何やら怪しげな品々を持って、君達の下にやって来る。「帝国軍や『夜風』を出し抜いてアルテミスを助けなければならないんだから、その助けになればと思ってね」とか言いながら、君ら各自に特殊装備を渡してくれる。一応ラビエル商人なんで。まずはソフィー。
ソフィ:はい?
GM:君には『魔法のフック付ロープ』
ハス:その『魔法の』ってのは?
GM:呪文を唱えると好きなだけ延びる。呪文は勝手に考えて。
ソフィ:『アンヌムツベ』にしよう。(編注:劇団公式格闘遊戯『侍魂』より)

   (一同爆笑)

GM:縄で縛っておしおきかい。で、あと短剣も一振り渡される。一見簡素な銀の短剣ながら、よく見ると見事な細工が施されている逸品。『ティルティアの剣』と呼ばれてるらしい。
ソフィ:『ティルティアの剣』……
GM:基本命中率が15%。ダメージ3D10。徹甲力10。徹甲力が10ってのはなかなか強烈で、鉄の鎧とか貫ける。
ソフィ、ハス:うおーっ!
GM:重防弾盾もブチ抜く。エグさ全開の短剣や。次はハス。「これをどうぞ……」って渡されたのは、『魔法のモンキースパナ』。
ハス:なんですかーっ! それは(笑)。
GM:『モンキーレンチ』の方が良かった? 調整きくもんな(笑)。
コール:チュチュチュッと(笑)。(テ注:レンチのネジを回してるSE) 『モンキーレンチ』にしよう。
ハス:どんな効果があるん?
GM:基本命中率15% ダメージ4D10。
ソフィ:なんじゃそりゃ。
イルナ:殴るための武器やな。
GM:徹甲力は5。あと、爆薬一式セットもくれる。武器リストにあるやつから一つずつ持ってって。
ハス:……これ、全部から一つずつ?
GM:おうよ。次、イルナ。ちと話は変わるけど、前回、ロケットに縛りつけられて飛ばされた君らをどうやってリアラが見つけ出すことができたかというと、シルバートの背中にひっついてた妖精のユティートから、感応力を通じて助けを呼ぶ声が聞こえてきたからやねんて。で、その時にイルナのダミ声も一緒に聞こえてきたそうで、少し鍛えればそんな感応力も上げられるのでは、って言ってる。
イルナ:ふぅん。それで?
GM:「船室に魔方陣を用意しました。そこで十分間瞑想することによって、潜在能力の開発を。あなたも魔法使いになれますよ」
イルナ:あ、怪しい(笑)。
GM:頭にピラミッド乗っけて、座禅。「もちろんするしないはあなたの自由だけど」って、リアラは言ってる。
イルナ:怪しいけど、ちょっとおもしろそうやなぁ……
GM:じゃ、十分瞑想ってことで。能力値を10ポイント、どれでも上げといて。
一同:うわ! えぇーなぁー!!
ハス:そんなに上がんのか!?
GM:一応、感応値を一番上昇させるってことで。
イルナ:うん。

(編注:これは、仕事の都合上、過去のセッションにあまり参加できず、能力レベルの低かったイルナに対する救済措置です。通常、一人のキャラを優遇することは、マスターの公平性に反し、あまりよろしくありません)

GM:あとコール=パーバート。「話に聞くとあなた、本当のお父さんだったカイス准将との対決を嫌がってるようね」
コール:「ええ。わかりますか?」
GM:『わかりますか?』じゃねーよ。「その為にこの間もみんなまで、危険な目に遭わせたんでしょう?」
コール:「あ、あの時は敵も超文明銃を持ってたんです」
GM:「超文明銃なんて、探せばいくらでもあるわ」
コール:「ええっ!?」
シルバート:ほう……
GM:「一つとは限らないってこと」……ちなみにコールのは超文明長銃で、レイ大佐のは超文明熱線銃や。
一同:ぬぅわーっ!
GM:リアラが真剣な顔つきで尋ねてくる。「次にお父さんと会った時、あなたは戦えるの?」
コール:「……まぁ、どうせ今日でこのキャンペーンも最後ですしねぇ」(笑)。
ハス:おいおいおいおい(笑)!!
コール:「単発狙撃銃もどうせ最後には壊れてしまうでしょうし。わかりました。やりましょう!」
GM:なんだか事情通な返事に戸惑いながらも、リアラはコール用のアイテムを手渡す。まずは単発狙撃銃の通常時に使える特別製の徹甲弾。ダメージは5D6。徹甲力は8。弾数は20発。
コール:はい。
GM:あとは、前回も使った非常時のガルアモードでの専用弾。ダメージ6D10と徹甲力無限のやつ。それを一発くれる。
コール:うん。
GM:最後に「これを……」と渡されたのは、ガルア専用弾にリアラが破壊の呪文を込めた取扱危険物。
一同:うーわ(笑)。
GM:特別製のスパイラル弾。ダメージが12D10。
コール:12D10!?
GM:徹甲力は同じく無限。地面撃ったら地球の反対側に出てくるってやつ。まぁビジュアル的には、先に渡したのがいわゆるグラデェウスの一直線レーザー。で、これがサラマソダの一直線+スパイラルレーザーとでも思って貰えればいいかと。(編注:共に、コナ三の名作シューティングゲームより) ただし、これらは取扱危険物なので、撃った後の反動でコール自身もダメージを受ける。グラデウスレーザーで威力の1/4。サラマソダで1/3の衝撃が跳ね返ってくるので、体力のないときに撃つとショック死確定。注意書きしておくように。
コール:はい。ありがとうございます。
GM:「それと……こんなものもありますが……」と、黒いアタッシュケースも渡してくれる。
コール:うおおっ! かっこいい!!
GM:でも『テングマン』とか書いてるで。
一同:(笑)。
コール:「なんですか、それ!?」
GM:「これは、ある古代遺跡から発掘された、売るのも忍びない怪しげな品々よ。人間の感覚から逸脱しているトーラー古世人あたりなら喜びそうだけど……」
ハス:中を開けると?
GM:天狗のお面と高下駄と団扇が入っている。取扱説明書はなし。リアラにもさっぱりわからないらしい。「コールさんはどうせコート一枚だし、何か少しでも身を隠すものがあったほうがいいと思って……」
ソフィ:天狗のお面、ええなぁ。霸王ショウコォ拳がいくらでも使えるやん(笑)。(編注:格闘ゲーム『龍虎の拳』より。同社の傑作『餓狼-mark of the wolves-』でも、このエセ波動拳を撃てる濃いブラジル人がいます)
シルバート:……どこにつけるん(笑)?

   (一同爆笑)

ハス:何処につけるのかなぁー(笑)?
GM:「シルバートさんは、これをどうぞ」って、渡してくれる。
シルバート:何?
GM:魔法の鍬。
イルナ:なんで『くわ』?
GM:「古代遺跡から発掘された…」
ハス:なんでも古代遺跡かい(笑)!
ソフィ:なんでも発掘するなーっ(笑)!
GM:基本命中率15%。ダメージ4D10。徹甲力が7。……鍬の分際で7もある。これで帝国軍とも張り合える。
ソフィ:鍬で帝国軍に張り合うなーっ(笑)!!!
ハス:俺、モンキーレンチやし(笑)。
GM:『モンキー』ってところに哀愁感じるね。あ、忘れてたけど、おチャクラ全開中のイルナ。
イルナ:ん?
GM:リアラが笛くれる。『ティルティアの笛』と呼ばれるもので、感応ロールに成功すると、相手を眠らすことができる。
イルナ:ほぅ。
GM:あと、「これは見せたくなかったんだけど……」と言って、リアラは白い布に包まれた一本の棒のようなものを持ち出してきて、中身を君らに見せる。
ソフィ:「え、やだぁ……v」(笑)。
GM:気色悪い声出すな。さて、これはなんでしょう?
ソフィ:「『白い布に包まれた一本の棒のようなもの』って……やだぁー、そんなことあたしの口から言わせる気ぃ?」(笑)。
ハス:「……殺ってもうていいかな」(笑)。

   (一同爆笑)

GM:シルバートあたり、見覚えがあると思うんやけど。



 
 
 

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