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■『金の瞳の女神 act5』/08

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■ act 5-8 M'1949/05/05
〜廃都〜

GM:さて、森の中を進むコウサくん。
シルバート:障害物とかはどうすんの?
ソフィ、ハス:なぎ倒す(笑)。
GM:叩きつけるように降ってくる大雨や、閃光と共に落ちてくる雷によって倒れる近くの大木の音が聞こえる。そんな森の中、次々襲ってくる異形の怪物を艶めかしすぎるハンドで払いのけ、岩石粉砕ドリルで貫き、搭目指してひたすら進んでゆくコウサくんDX。
ハス:走りながら「その木を切り倒せ!」 ジャキーン!
イルナ:蒸気連動システムの代わりに操作(笑)。
GM:などと言いながら進んでゆくうちに森の木々はまばらになり始め、君らの行く手、闇と土砂降りの雨の中に、かなり大きな町並みが見えてくる。まぁ、町並みって言っても、近づくにつれそれがかなり古い遺跡群であることがわかる。少なくとも人が住んでる気配はない。
シルバート:ふと思ったんやけど、妖精さんは今何処におるんやろ?
GM:飛行船の中。さすがにヤブ医者に愛想を尽かしたらしい。
ハス:シロクロブチは?
GM:飛行船の中。連れてきて欲しかった? 嬲り殺し確定やけど。
ハス:どうするコール?
GM:まぁ、アタッシュケースん中入ってたってことで。
コール:うわぁやめてぇーっ(笑)!!
ハス:鞄開けると犬三匹がこう、ギューギュー詰めになっててミンチ状態やねんな。
GM:そんなことはさておき、これ、島の地図です。裏は見ないように。
ソフィ:はい。
コール:おおっ、カラー!
ハス:カラーとは、なかなかサイバーやん。
GM:今は、だいたいこの辺り。
ハス:ふむふむ。じゃ、遺跡を突っ切って山道を登り、搭へ突撃!
ソフィ:コウサくんにはライトとかある?
GM:コールの妄想でサーチライトが装備されてます。で、どう進む? 探検隊長はシルバート?
シルバート:直線ちょくせーん!
GM:まっすぐ?
ソフィ:曲線きょくせーん(笑)!
GM:まがる? なんかよーわからんぞ。とにかく町の遺跡にさしかかると、なにやら遺跡に相応しくないものまで目に入ってくる。
シルバート:というと?
GM:ヤークト=バイパーとか、シュワルツ=ハーゲンとかの残骸。それと、森で戦ったトカゲライオンに蝙蝠の羽根がついたようなものをはじめ、色んな魔獸の死骸とか。かなり派手に争っていた様子が嫌でもわかる。
イルナ:はいはい。それらを踏み潰して行く。ブチブチブチーッ!
ハス:グチャーッ!
GM:全員知覚ロール×2してみて。
イルナ:成功。
ハス、ソフィ:失敗。
GM:成功した人は、今進んでいる遺跡の少し先に大通りがあるんやけど、そこで人の騒ぎ声を耳にする。
イルナ:「人の騒ぎが聞こえますよ」
ハス:「突っ込めーっ! 殺ってまえーっ!」(笑)。

GM:コウサくんが大通りに出ると、帝国軍兵士100人近くの死体が転がっている。君らはそのまま進んでいくのかな? 既に操縦席(上部のハリボテの中の)のハスは、気が触れたように前進命令出してるけど。
ソフィ:とりあえず、息のありそうな奴、捕まえてみーへん?
ハス:艶めかしすぎるハンドで一人かっ攫う。
イルナ:『雑草刈り取りクロー』なんてのもあるぞ(笑)。
GM:……耕耘機の前面から巻き込んでいく奴?
ソフィ:おらおらぁ、早く逃げねぇと、ミンチになるぜぇーっ(笑)!!
ハス:いいな。そのまま大通りを一直線に、逃げ惑う兵士達を後ろから巻き込んでいくぞ(笑)。
GM:『巻き込み』って、蒸気連動システム内のハスはどんなポーズするんやろ……まぁ、いいか。イルナに巻き込み指令が出ました。
イルナ:「ミンチ、ゴーッ!」
ハス:「ゴーッ!」
コール:「おーっ!落ち着くんだ兄弟ぃーっ! そんな無意味な人殺しなど……」
ソフィ:「いや。ここで相手を撹乱させておけば、後々楽になるんちゃうの?」
GM:ハンドで捕まえた衰弱兵士からその辺の事情を問いただしたソフィは、彼らが他の艦より遅れてこのバルク島にやってきた連中らしく、こんな遅刻者達を撹乱しても何の意味もないことが発覚した。
ハス:なるほど。じゃ、遠慮なく巻き込んでやろう(笑)。
シルバート:な、なんで……(笑)。
GM:杖も呆れてシルバートに話しかける。『……汝の仲間は、殺戮好きな連中ばかりだな……』
ハス:逃げ惑う兵士共の背後から迫りながら高々と叫ぶ。「そこをどけぇーっ!!!」 蒸気拡声器で叫ぶねん(笑)。
GM:蒸気拡声器!?……その耕耘機にはそんな装備まであったんか(笑)。
ハス:「兵士刈り取りクロー、更にウォン!!!」
GM:(イルナに)ONやってさ。
イルナ:「雑草刈り取りクローON!」 ガシィィィィーン!!シャキーン!シャキーン!シャキーン!
ハス:横道に逃げる兵士もハンドで捕まえて、クローん中へ掻き込んでくわ(笑)。
一同:うおぉーっ(笑)!!
GM:「ウギャァァァァッ!!」 逃げ遅れた兵士達が次々と悪魔の操る耕耘機の餌食となってゆく。コウサくん血まみれ。
ハス:「ぶぁかめぇぇぇぇーっ!!」(編注:『侍魂』柳生十兵衛風に発音)
ソフィ:「あ、すごーい!ハッチが真っ赤ー!」(笑)。
GM:雑草篭の中のクラーゼ博士、両耳を塞いで俯き、三角座りのまま震えてる。
ハス:俺は恍惚としている(笑)。
シルバート:こいつら止めるの間に合う?
GM:もう無理やろ。止まりそうにない。無抵抗な兵士達を次々と餌食にしてる。草刈り感覚でミンチ作ってる。君らが通った後には、肉片やら内蔵やら汚物やらが一緒くたになって、血の海の中に散らばっている。魔物に襲われた死体より惨たらしい。さて、そんな風にして大通りを進んでいくと、遺跡の町の中央広場にたどり着きました。そこには雨に打たれた一体の黒い石像がある。崩れかけの廃虚を通ってきた為、完全な形を保っているその石像を珍しく思ったのか、君らの周りで逃げまどっていた兵士達も、必死で走りながらも何人かはふと、足を止めてそれに見入ったり近寄ったりしている。で、君ら、感応ロール×1やってみて。
ハスは恍惚として酩酊状態やから×1/2で。
ハス:にこにこにこ(笑)。(テ注:うれしそう) (ガシャン)……19、95、失敗。
ソフィ…イルナ:失敗。
シルバート:あー、失敗。
コール:……成功。
GM:ではコール以外の四人は、コウサくんから飛び降りて、なにやら千鳥足で、その石像の方へ歩いていく。コールだけがその様子を見ている。
コール:「み、みんなどうしたんだー!?」
GM:ふらふらーっと、石像に近づいてくよ。
コール:「あー、行ってしまうのかー、さらばだー」(笑)。
GM:シルバートの杖の声がコールにも聞こえる。『あの像にみるみる魔力が集い始めている。危険だ。仲間を遠ざけよ!』って。杖を持ってるシルバートは恍惚とした表情で歩いていっている。
ソフィ:心の奥底で「ああーっ、止めてーっ!」
ハス:誰か止めてくれーっ!
GM:でも彼らの顔は、この上なく満ち足りている。
コール:「みんな……なんか幸せそうだなぁ」(笑)。
GM:杖は相変わらず警告を発してるよ。『遠ざけよ!』
コール:じゃあ、ハスとシルバートさんをペッて掴む。
ソフィ:ギャーッ!私も助けてーっ!!
コール:じぁあ、そのまま今度はイルナさんとソフィさんに向かってペーッて。
ソフィ:ペーッてなんやペーッて(笑)。
GM:とりあえず運動ロール×2。
コール:(ガシャン)……お、08。成功!
GM:コールが投げつけたハスとシルバートが先をゆくイルナとソフィにブチ当たり、上手い具合に四人ともペーッて折り重なって倒れ込んだ。みんな幸せそう。
イルナ:ロボットみたいに、コケた後も足とか空回りしてるん。
GM:で、空回りロボ四人組の側で、石像が真っ赤な炎を吹き上げて爆発する。
コール:ああー。
GM:石像に寄っていた兵士達は皆吹き飛ばされる。ロボ四人組も吹き飛ばされる。まぁ、爆風と熱気によって正気に戻ったことにしよう。
ハス:……ハッ! ウオーッ!熱つ熱つーっ(笑)!!
イルナ:逃げよ逃げよ。
GM:石像から吹き出した炎は、大雨に逆らうかのように舞い上がり、やがて巨大な人の形をとり始める。イルナ以外の人、知覚ロール×3。
ハス:(ガシャン)……成功。
ソフィ…コール:成功。
シルバート:あーっと、成功。
GM:四人成功か。……その姿はかつて、帝国軍の飛行戦艦ゼルディティスでの戦いで見た、赤い衣を身に纏い、恐るべき邪気を発する『夜風の女王』魔術師団の教祖、アーズやね。恐ろしさのあまり悲鳴を上げて逃げ出す兵士達とか、動けなくなる兵士達とか、銃を乱射するものの全く効かずに唖然とする兵士達を前に、冷ややかなアーズの声が遺跡に響き渡る。……あ、その地図の裏に教祖様の絵とかも描いてみたから。もう見てくれていいよ。
コール、ハス:おおーっ。
GM:『我らが聖地を踏みにじり、偉大なる夜風の女王ヤウネペント様にたて突く下賎な輩に、天罰あれーっ! 今こそヤウネペント様の怒りと力を思い知り、己の非力さを呪うがいい!』……という声と共に、轟音が起こり、ひときわ大きな雷が島の中心にある搭に落ちる。そして雷は搭の先で赤い光の玉となって、次の瞬間、高い金属音を発しながら島の沖へと飛来してゆく。
一同:うん。
GM:そして闇夜を引き裂く大爆発が起こる。赤く染まる北の空を目の当たりにした兵士達は、一瞬呆然とするが、やがて口々に「船がーっ!」「祖国へ帰る我々の船がーっ!」とか、叫び始め、艦隊のあったらしき北の浜辺へ駆けてゆく。それを見たアーズはさも楽しそうに笑いながら、やがて霧のように消えてゆく。『もはやお前達は、生きてこの島から逃れられぬ。我らの下僕に喰われ、須くヤウネペント様の生贄となるのだ』 その言葉通りに、夜空を横切る黒い影が次々と現れては、逃げ惑う兵士達に襲いかかってゆく。君らん所にも飛んでくる。
ソフィ:コウサくんに逃げ込もう。
ハス:俺はメイン操縦席に。
イルナ:「コウサくん、起動!」 ウィィーン!! 補助室に乗り込んで発進させる。
GM:シルバートは?
シルバート:もちろん乗り込むよ。
GM:コールは?
コール:あの、なこるるはどうなったん? 爆発くらってない?
ハス:大丈夫大丈夫。方角が違う。
GM:そやね。北の沖合でなくて森の中やから大丈夫でしょう。
コール:じゃあそれを確認しながら、安心してゆっくりと歩いてゆく。
GM:(バトルマップの用意をしながら)あー、君らの周囲に空飛ぶトカゲライオン。あと、前方からは陽気な浮浪者が歩いてくる。
ハス:コールを艶めかしすぎるハンドで掴んで雑草篭の中にグチャッ(笑)。
コール:なにするんだ兄弟!
イルナ:ペニニリン効果や。
GM:はぁ? で、全員が乗り込んだ耕耘機やけど、敵はいちいち相手してるのかな?
ハス:そんな暇はない。突っ込むぞ。
イルナ:搭に突っ込む? 了解。ウィーン、キュラキュラキュラキュラ。(テ注:キャタピラらしき音)
GM:ハスはハリボテの中で汗かきながら全力疾走。ベルトの下には何のコードも繋がっていない(笑)。
ソフィ:「がんばれー!」 うちわで扇いどく。
イルナ:こっちはアクセル踏んでるだけやねん。ゴゴゴゴゴ……。



 
 
 

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