■ act 5-10 M'1949/05/05
〜戦車を掴む耕耘機〜
GM:そんなこんなで魔獸の攻撃を凌ぎながら廃虚の町を抜けた君らの行く手に、やがて草木もまばらな岩山が、黒い影となって広がるのが見えてくる。
ハス:うん。
GM:近づくにつれ、その岩山がかなりの急斜面であることと、その斜面にそって山道がグルグル渦を描くように頂上の搭へと続いているのが見えてくる。
イルナ:とりあえず、補助席からコイツを追い出して私が座る(笑)。
GM:サーチライトは点けたまま?
ハス:当然。
GM:(敵に気づかれるとか、そーいうことは考えんわけ?)……じゃ、知覚ロール……
シルバート:あ、その前に私が、みなさんの傷を癒してあげましょう。
イルナ:いいわ。怖いから(笑)。
ソフィ:私はありがたくその好意を受け取っときましょう。ちょっと怖いけど(笑)。
シルバート:<応急処置>で(ガシャン)……2、回復。
イルナ:お、回復するんか。じゃ、私も受けときましょう。
シルバート:はいはい。(ガシャン)……また2。
ハス:与えたダメージの方が遥かにデカいぞ(笑)。
GM:で、知覚ロール×1、成功した人は?
ソフィ:はーい。
GM:大雨で地盤が緩んだのか、パラパラパラーっと、上の斜面から土砂が転がってくるのに気づく。
ソフィ:「あら、どーしたのかしら? 土砂がなんかパラパラと…」
ハス:「急げぇぇーっ!!!」
イルナ:無視(笑)。サーチライトで斜面の上でも照らしてみよう。
GM:そのライト動くんか?
イルナ:360°回転式(笑)。
GM:ではコウサくんが照らし出した光の先の輪の中、岩山の中腹の斜面の山道に、見覚えのあるヴァルモン帝国軍の戦車が一台。で、そのコックピットからこちらを見下ろす兵士もおる。
ハス:うん。
GM:「暗くてよく見えないが……お前達、帝国の者か?」
イルナ:「そうだ!」(笑)。
GM:「よし、ならば早く登って来い! 今は魔術師団との戦闘の真っ最中だぞ」
イルナ:「わかったー!」……だそうだ(笑)。
ハス:行くぜ、GO!
GM:山道を更に登ると先程の帝国軍多脚戦車、シュワルツ=ハーゲンが見えてくる。さっきは君らのコウサくんを、小型の戦車かなんかやと思ったらしい。
ハス:ある程度の距離は開けておこう。
GM:雨の中、戦車から兵士が問い掛けてくる。「念の為、合言葉を聞いておこう。『ここはどこ?』」(笑)。
イルナ:『私は誰?』(笑)。
GM:シュワルツ=ハーゲンから弾が発射される(笑)。第三期戦車砲、(ガシャン)……26、成功。
イルナ:(ガシャン)……回避失敗。90で、急所命中や。
GM:ダメージ6D10もあるんやけど。
コール:6D10が二倍になるん? アハハハハ……(笑)。
GM:(ガシャン)(ガシャン)……4、6、2、1、5、2……の20発。徹甲力は20。
ハス:こっちの装甲30やから20×2の40から20引いて20。ダメージ20やから残り30。まだまだ元気。(編注:計算間違ってます。正しくは『20×2(急所命中効果)の40発から、耕耘機の装甲30-戦車砲の徹甲力20=防御力10を引いた30が実質のダメージとなります。まぁ、リアルタイムで猿共が計算していることですから、その辺は大目に見て下さい)
GM:「お前達! 一体何者だーっ!」って、兵士が訊いてくる。撃った後に言うのもなんやけど。
ソフィ:「そうね。私達は『正義の味方』とでも言っておこうかしら」
GM:胡散臭。「何寝ぼけたことを言ってるんだ! 今すぐ立ち去らないと、もう一発打ち込むぞ!」
シルバート:「我々はレールスの町の有志だーっ!」
GM:レールスの町の厄介者やろ。
シルバート:コウサくんから飛び降りて走って行く。
イルナ:殺虫剤発射(笑)。
ハス:俺が指令するんやけど(笑)。艶めかしすぎるハンドで多脚戦車の足を掴むんや。
GM:みんな好き勝手言ってるけど、まずは反射が一番高かったソフィから。
ソフィ:「戦車の足引っつかんで落としちゃえー!」って言っとこ。
GM:で、シルバートは戦車に向かって全力疾走か。イルナは?
イルナ:殺虫剤発射。
GM:指令と違う操作をすると、ハスにバレるで。
イルナ:やっぱマズい?
GM:この先ハスがグレて、マッドサイエンテストにでもなったらどーすんねん(笑)。
イルナ:あーわかったよ、足掴んだる! (ガシャン)……成功。
GM:シュワルツ=ハーゲンは叫びながら近寄ってきた不審人物を踏みつける。
シルバート:下の開いてる所に逃げ込む(笑)。
GM:そのシルバートのすぐ側で、落ちてきた足の一本を、耕耘機のハンドが捕らえた。
ハス:「今だっ! 落とせっ!!」
イルナ:(ハスに)どういう風に?
ハス:(ゼスチャーしながら)ふーん!ふーんっ(笑)!!
イルナ:(GMに)やって。
GM:ガシャーン。落ちてった。「あぁーれぇー」
ハス:ハンドで『バイバーイ』(笑)。
イルナ:これも操作判定いるんか? 失敗したらどーなるん?
GM:パーの手がチョキになる。さて、激しくもあっけない戦いが終わった山の斜面。辺りは暗く、相変わらず激しい雨が降りしきっている。
ハス:更に登っていこう。
|