■ act 5-14 M'1949/05/05
〜結界〜
GM:さて、長かった螺旋階段もようやく頂上が見えてくる。杖がシルバートに語りかけてくる。『どうやらここより上は、魔力による強力な結界がはっているようだ。これより先、汝等は我の力を引き出せなくなる。あとは己が力を頼みにせよ』
シルバート:「まかしといて下さい」
GM:螺旋階段を登り終えた君らは、鐘つきの間と同じような、外壁部分が円環を描く石柱によって支えられた広間に出てくる。外の景色が伺えるわけやけど、再び強い雨が降り始め出してる。横殴りの強い風と共に、広間にも吹き込んでくる。その場所にあるのは、更に上へと続く階段。それから搭の東にあたる部分には、外へ向かって細い石橋が掛かっている。その石橋のかなり先の闇の中には、ぼんやりと小さな建物が見える。どうやら離れ搭みたい。さて、事態は一刻を争うわけやけど、どうする?
ソフィ:あ、あのアルテミスを探す水晶を取り出して、「ピピルマピピルマプリリンパ!」
GM:そやな、アルテミスが祭壇の上で気を失って倒れているのが見える。彼女の横には、廃虚の町で見た夜風の教祖、アーズが立っているのもガラス玉に映る。円形広間って感じの場所……あ、休憩?
コール:ちょっとトイレ。
[搭攻略作戦会議]
ハス:というわけで、アルテミスがいるらしい離れ搭へは、コールとソフィとシルバートとクラーゼが向かって、俺とイルナがコウサくんで上の階へ行って搭壞すと。
GM:上行って搭壞すとなると、離れも崩れ落ちるってことになるよ。
ハス:上だけ破壊すりゃいいやん。
GM:そんな上手い具合に壊れますかね。搭なんて壊すとなるとやっぱ、アレ使うやろ?
ハス:アレ?……あぁ、アレか(笑)!
シルバート:アレは最後の置き土産に一発ブチ込まな(笑)。
ハス:じゃあゾウさんで搭壞すか……
GM:二人だけでそれやるとなると、
シルバート:ゾウさんがいきなりハスを吸い込み出すんや(笑)。
ハス:「ゾ、ゾウさん! 何故俺おぉぉぉぉーっ!」(笑)。
GM:(なんか、弾丸は人間って決め込んでないかね……)……あぁ、でも、二手に分かれるとなると、人数は同じくらいの方がいいと思う。
ハス:じゃあ、コールをこっちに持ってくるか。
ソフィ:持ってくるも何もおらへんやん(笑)。
GM:あ、(トイレから)帰ってきたわ。でももし、離れ搭にアルテミスがおるとしたら、フンディングもそっちへ向かっているやろから、仇討ちの為にコールは離れ搭組になるやろ。
コール:いや、別にええよ(笑)。誰かが殺ってくれりゃ、父さんの敵討ち完了(笑)。
GM:おいおい(笑)。
ソフィ:じゃ、とりあえずコールとクラーゼ博士は離れ搭に行かなあかんと。
GM:やね。クラーゼ博士は自分の娘からロゼッタを外せる唯一の人やし。
ハス:んじゃ、ソフィを上へ連れていこう。これでええやろ。
GM:んー。搭の上は戦闘力高めてほしいねん。横も高めて欲しいねん。
ハス:どないせーっちゅーんやぁーっ!!!(編注:いや、全く)
GM:……ま、ええか。
ハス:というわけでええか、隊長?
シルバート:何が?
ソフィ:そんなとこで『ぷよぶよコミック』読んでんなぁーっ(笑)!!!
シルバート:決まった(笑)?
ソフィ:イルナとハス、ソフィの三人で更に上へ登って、コール、シルバート、クラーゼ博士の三人が離れ搭へ行く、と。そういうことです。
GM:……後悔するなよ(笑)。
コール:あ、でもアルテミスさんのおる方が、強い敵おるんとちゃう?
ハス:だから体力のある医者に任せたんや。
GM:では、搭を更に登っていくハス組。上へ向かうにつれ、今までよりもいっそう血なまぐさい臭いが漂ってくる。階段を上りきると、天井の高い広間に出てくる。君らが上ってきた場所の周囲を含め、広間一面に水が張られている。
ハス:水?
GM:うん。で、今はその水も真っ赤に染まっている。その血の海の広間には、帝国軍兵士の死体が散らかっている。首のちぎれたのやら、半身が溶けたものやら、エグい死体がゴロゴロと。コウサくんが上ってきた場所からは、広間の中央に向かって橋が掛かっていて、その先は中央の少し高くなった場所への階段が続いている。どうやら祭壇になっているらしい。そして、その階段の頂上には、赤ローブの女魔道士が冷ややかな目でこちらを見下ろして笑っている。
(シルバート):赤ローブ……ルグー!?
GM:違う。
ハス:森で戦ったザイアの方やな。よし、「先程の恨み、はらしてくれるーっ!」
イルナ:殺虫剤、発射ーっ!
GM:いきなり殺虫剤か。
(コール):もう殺虫剤恐怖症になってるんとちゃう(笑)?
ハス:『グレート象さん1000』発動ーっ!
(シルバート):誰吸い込むん?
ハス:当然、開いてる弾は一人しかおるまい(笑)。
ソフィ:いやーっ(笑)! 水でも吸い込みゃええやん!
ハス:あ、そうか。
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