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■『金の瞳の女神 act5』/17

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■ act 5-17 M'1949/05/05
〜祭壇〜

GM:瀕死のザイアを追って魔方陣に飛び込んだ三人。一瞬体が宙に浮くような感じがしたかと思うと、次の瞬間には辺りの様子が一変しているのに気づく。そこは、搭に突入してから、最も天井の高い巨大な空間。広間の中央には、途方もなく大きな石で組み上げられた女神の像が立ってる。で、その像の右手には、広間の天井を貫いて更に延びている長い杖が握られていて、左手には濁った血のような赤い水晶が乗せられている。その巨像の足下には、像を囲むようにして、何十人もの白い僧衣を着た者達が、声を合わせて低く詠唱を繰り返している。
ソフィ:「これが……夜風の女王!?」(テ注:かなりシリアスな声)
GM:石像の瞳は穏やかに閉じられているけど、広間の隅にいる君達にまでも、その女神像が放つ異様な力が伝わってくる。
ハス:「『雑草刈り取りクロー』ウォン!!!」(笑)。キュイィィィーン!!
GM:再び爆走し始めた耕耘機に向かって、祭壇から男の声がする。「三度目の雷は、お前達が乗ってきた空飛ぶ船へと落ちる。全ては夜風の女王、ヤウネペント様の御意志だ。もはやお前達はこの島から逃れること叶わぬ。船にいる者達の命も果て、お前達の命も、しくじったザイアに代わって、我がもらい受けよう」
ハス:ルグーか!(テ注:すかさず)
GM:うん。片手に青白い炎を立てながら、祭壇を降りてくる紫ローブの魔道士ルグー。どうする?
ハス:巻き込む(笑)。
GM:せっかくちょっとシリアスにやってたのに(笑)。場面交代。雷雨の中、ようやく離れ搭へとたどり着いたシルバート、コール、クラーゼ、リアラの四人。目の前には、巨大な黒い扉がある。

シルバート:押し開ける。ゴゴゴゴ……
GM:扉は重々しい音を立ててゆっくりと開く。扉の向こうは大きな広間になっていて、壁からの松明の灯によって照らされたその部屋の中央には、先客がいる。
シルバート:おおー……何者?
GM:フンディングとコールの父、マックス=パーバートことカイス准将やな。で、その二人の前方の広間の中央よりやや奥には、巨大な祭壇と、その側にパイプオルガンがあって、そこに『夜風の女王』魔術師団の教祖アーズが座っている。教祖様の傍らの祭壇の上には意識を失って倒れているアルテミスの姿が見える。アーズが広間にやって来た全ての者に話しかける。「この娘は妾が喰らう。そして妾の力の一部となるのだ。故に汝等にこの娘は与えぬ。代わりに妾自らの手により死を与えよう」と、言い終えると同時に広間中にオルガンの異様な音が流れ始める。パラララペララピー♪とか、こんな感じを想像しておくれ。
コール:「ヘタクソめぇっ!」(笑)。
GM:ケチをつけるのもいいけど、その前に感応ロール×1。
シルバート、コール:……失敗。
GM:二人とも、頭の中に割れんばかりの激痛が走る。
コール:ギャーッ!
シルバート:うおーっ!
GM:オルガンの旋律は止まることなく流れ続け、聞く者の精神を次第に崩壊させてゆく。毎ラウンドダメージ8。君らの他にも、フンディングとかも苦しんでいる。しかし、黒騎士カイス准将だけは走り出す。そんな彼も、祭壇へ続く階段を上りつめようとした時、鋭い音と共に赤い閃光が弾け、巨体をはじき飛ばされる。「無駄じゃ。普通の人間では、この結界は越えられぬ」と言い放つアーズの言葉を完全に無視してムクリと立ち上がると、カイスは再び突進する。で、また吹き飛ばされる。今度は腰の鞘から巨大な剣を抜き放ち、祭壇の結界が発生しているらしい……ココ(編注:とバトルマップを指す)
(ハス):(棒みたいな)これと、これか。
GM:うん。そこへ続け様に剣を振り下ろす。すると黒騎士の鎧に赤い閃光が走り抜けるものの、同時に祭壇の左右にあった石像も砕け散る。祭壇に乗り込んだカイスは、驚くアーズ目がけて剣を横殴りに払う。無防備だった教祖様は、バッサリと斬られて鮮血をまき散らせながら、祭壇の反対側に吹き飛ぶ。
(イルナ):ああっ教祖様っ(笑)。
(ハス):『糸の切れた操り人形のように』(笑)、
シルバート:『真っ二つになりました』(笑)。
GM:なってません。一応まだひっついてます。オルガンの音は止んだので、立ち上がったフンディングが祭壇へと歩き始めながら、そこからは見えないアーズに向かって話しだす。「そう。この黒騎士は人間ではない。私によって造り変えられた奴隷人形。力仕事しかできないただの脳なしだ。それに引き換えロゼッタは違う。ロゼッタは私に力と知識を与えてくれる。そして、今、それが手に入るのだ!」 うわごとのように話ながら、ゆっくりとアルテミスの方へと歩みよって行く。
シルバート:後ろから走りよって「どぉぅりゃあぁぁぁぁーっ!!」って(笑)。
GM:走り出そうとしたシルバートは、緑色のプラズマによって弾き飛ばされる。ダメージ、(ガシャン)……6発。その音に振り返ったフンディング。「無駄だ。そこには私が結界を張っておいた。誰にも邪魔はさせない」って、狂気じみた笑いを浮かべた後、再び階段を上ってゆく。
コール:銃をガノレフォードに変形する。
GM:ガノレフォードちゃうって(笑)。……まぁ、別にえーけど。じゃあコールはおもむろに単発狙撃銃をガル吉モードに変形し始める。シルバートは?
シルバート:結界に向かってクワを振り下ろす(笑)。
GM:また吹き飛ばされる。(ガシャン)……10発。
シルバート:「なんてこったい!……リアラさん、どうにかならないんですか、この結界」
(ハス):リアラさんは?
GM:まだ、頭押さえて蹲ってる。魔法使いとして感応が高かった分、余計効いたんやろ。コールは準備完了?
コール:とりあえず普通の6D10の弾、撃ってみる。
GM:キン!……ポトリ(笑)。
コール:あぁーっ、無駄撃ちしてしまったぁーっ!
GM:背後の馬鹿騒ぎにもう振り向くこともなく、フンディングは悠々と階段を上ってる。
シルバート:「クソーッ! 待てぇーっ!!」
(ソフィ):……なんで? カイスみたいに結界発生させてるやつ見つけて壊したらええんちゃうん?
(ハス):俺もそう思ってた。
GM:偉い! そんなソフィ達の念波が伝わってくる。
(ソフィ):『横のやつ壊せばいいのにアホやなアホやなアホやなアホやな……』(笑)。
GM:杖も『とっとと探せ!』っと一言電波を送ってよこす。
シルバート:んじゃ、探してみるぞ。
GM:知覚ロール×2。
シルバート:(ガシャン)……成功。
GM:壁に立て掛けられていた松明の炎の影の中に、緑色の小さな像か置いてあるのを見つける。
シルバート:うーりゃーっ! 駆けよって、クシャッ(笑)!
GM:像が派手に砕けると同時に、目の前の威圧的な障壁が無くなった気がする。
シルバート:うぅーりゃーっ!! 待ちやがれぇぇーっ!!
GM:絶叫しながら走ってくん? なら、コールも走れることに気づく。
コール:うん。ガルアに弾込めます。
GM:しかし! フンディングを追って祭壇の近くまでやって来た君らの前、祭壇へと続く階段の途中に、黒騎士の巨体が立ちはだかる。
シルバート:戦うぜ。

[1R]
GM:ではまずカイス准将から。シルバート目がけて(ガシャン)……当たり。
シルバート:回避……失敗、WOL……成功。
GM:剣が空を斬り、風がうなる。次、シルバート。
シルバート:横を通り抜けることは?
GM:無理。相手デカいし。
シルバート:じゃ、「コール、頼むぜぇ!」って、横っ飛びしながら攻撃、(ガシャン)……当たり。
GM:回避成功。階段の上の方へ冷静に体を引くカイス。次、コール。
コール:スパイラル弾を。
GM:え? それ、一番ええ弾やったはずやけど今使うん? 普通のガルア弾もあったやろ?
コール:とにかく弾込めます。あ、その前に変形。「これから変形だっ! ガシッ!!」

[2R]
GM:2R目。またまた戦闘中にごにょごにょし始めたコールを無視して、カイスは再びシルバートに向き直って攻撃。(ガシャン)……当たり。
シルバート:回避、失敗。WOL……成功。あ……70越えて、しっぺ返しが起きる。(ガシャン)……12。
GM:『一番高価な持ち物を破損してしまう』……クワかな?
(イルナ):ペニニリンの瓶(笑)。
(ハス):騎兵拳銃。(編注:必死でショボいアイテムを列挙する人達)
GM:はいはい、じゃあ騎兵拳銃でも壊れたことにしとくか……
(ハス):それかユリクスフィナの杖(笑)。
GM:あ、その杖もついでに消えてなくなった。
シルバート:消えたん!?
コール:んじゃ、
シルバート:儂、先なんやけど。
コール:あ、そうでした。
シルバート:どぅりゃーっ!(ガシャン)……20、成功。
GM:回避失敗。
(ハス):コイツやたら堅かったよな。アーマーなんぼあるん?
GM:50。
一同:おい。
シルバート:(ガシャン)……17。
GM:キン! 鎧であっけなく弾き返される。さあ、コールの番です。
コール:ガルア2035、6D10弾撃ちます。(ガシャン)………
(ハス):外したな!?
コール:93、暴発(笑)。(ガシャン)……85。
GM:……『銃砲破壊』(笑)。
コール:あぁーっ! さらばだ超文明長銃ーっ(笑)!!
(ハス):おいおい、これでカイスを倒す術が無くなったやん!
GM:いや全く。銃砲破裂はマズいよな……どうしよ(笑)?
(ソフィ):こっちにダメージいくとか。
GM:まぁ、その刑でいくとするか。じゃ、突然制御不能になったガルアがあらぬ方向へ発砲する。標的がデカかったおかげで弾はなんとかカイスに命中したものの、その反動も凄まじく、コールも吹き飛ばされて、階段を転げ落ちる。ダメージは双方に6D10。装甲は無視の直ダで。
コール:(ガシャン)……5、8、8、4、2、1……28。
GM:カイス残り24。階段の上に大の字に倒れる。コールは生きてる?
コール:護符使います。14発

[3R]
GM:3R目。フンディングはついに祭壇に上りつめた。カイスは打ち所が悪かったのか、すぐには起き上がれない様子。ようやく階段まで駆けつけたリアラが叫ぶ。「急いでっ! 認識照合を唱え終えるまでに倒すのよっ!!」 で、シルバート。
シルバート:倒れてるカイスを飛び越える。
GM:運動ロール×1。失敗したら、黒騎士ともつれ合って階段を落ちる。
シルバート:(ガシャン)……おっしぁあ! 03成功っ!!
GM:見事に飛び越えた。
(ソフィ):そのままダイビングプレースっ(笑)!!
GM:そんな余裕はない。次、コール。
コール:また弾込める。
GM:もうスパイラル弾しかないやろ?
コール:うん。
GM:そうか……さて、祭壇ではフンディングが認識照合を唱え始める。「ディアトレスメサイア。フンディングの名において命ずる。中央に接続せよ」と、同時に祭壇に上りつめたシルバートは見てしまう。フンデイングのその言葉によって、哀れなアルテミスの体から黄金の閃光が迸り、彼女の体が宙に浮く。で、これまでずっとロゼッタとしての力を制御していた額のサークレットがついに砕け散り、閉じられていた瞳が開く。金色の瞳をしてる。離れ搭の祭壇ではそんな恐ろしい事態になっているわけやけど、その頃……



 
 
 

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