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■ scene 11 M'1950/03/04〜密偵〜
 
 GM:ではスズメ亭への帰り道。全員知覚ロール×1/2。
 アレフ:成功。
 ケント:失敗。
 サイクス:成功。
 リリー:失敗です。
 GM:じゃあアレフと彼の背中に負ぶさっていたサイクスは、通りの影で囁かれる声が耳に入ってくる。
 「今夜も逃げられたか。まずいな、これ以上任務を遅らせるのは」「ああ。それに奴は、我が軍で研究中の例の兵器を盗みだしたのだろう? 未だ回収できないとなると、処分の指令が出るかもしれない。無論、任務に失敗した我々も、な……」等々。
 アレフ:隣のリリーさんに小声で話してみる。「リリーさん。何やら右手の路地の影に怪しい連中が潜んでいるようです。ちょっと様子を見てきてくれませんか?」
 リリー:「はい」 気配を消しながらそちらへ行ってみます。
 GM:君、そんなスーパースパイみたいなこと、できたん?
 リリー:いや。できんけど、やる(笑)。
 GM:運動ロール×1/2。ケントは?
 ケント:そこへ普通に歩いて行く。
 リリー:03。(ガシャン)……20、成功。
 GM:ではリリーは、路地裏の影でなにやら話しあっている黒服姿の二人の男を見つける。
 「どうする? もう時間はないぞ」「ああ。しかし、このまま帝国に戻らす逃げ出したとしても、我々にも追っ手がかかるだろうな」 さて、そうこうするうちに盗み聞きするリリーの背後から、コツコツとケントが普通に近づいてくる。
 リリー:あっ、ケントさんの方に振り向いて<手旗信号>、『クルナ!クルナ!』
 GM:交渉ロール×1。
 アレフ:そんな変な技能持ってんの?
 リリー:うん。持ってる。
 サイクス:でもケントは意味わかんの?
 ケント:儂も持ってるから大丈夫。
 GM:なんや、二人持ってるんやったら×2にしとくよ。
 アレフ:あ! 俺も持ってる(笑)! なんで持ってるんや?(と、不思議そうに自分のキャラシートを眺める)
 リリー:(ガシャン)……07、成功。『クルナ!』
 GM:リリーが突然懐から取り出した手旗で出した合図を理解したケント。立ち止まって、
 ケント:こっちも手旗出す。『ナゼヂャ!?』
 リリー:『<ホシ>ヲミツケタ。オウエンタノム!』
 ケント:『アイアイサー! イツデモオッケー!!』
 GM:なにやら解釈を間違い、一人でいけると勘違いしたケントは、嬉しそうにリリーのもとへ駆け寄ってくる。
 リリー:『オ・ウ・エ・ン!』(笑)。
 ケント:へいへい。一旦戻るよ。
 リリー:ふぅ、良かった。私も一旦戻ります。
 GM:え? 君まで?
 リリー:はい。
 アレフ:「で、リリーさん。何かつかめましたか?」
 リリー:聞いてきたことを、子細漏らさず伝える。かくかくしかじか。
 アレフ:「そうですか、帝国というと……」
 サイクス:(突如大声で)「テイコクー! スパイー!」
 リリー:「わっ!」(笑)。
 アレフ:「こりゃ! 叫ぶのをやめんか!」
 サイクス:「テイコクー! スパイー! ピー!」
 GM:例の通りの暗がりから、慌てて駆け出してゆく足音がする。
 ケント:追いかける。
 GM:ケントがそこへ行くと、既に男達は入り組んだ脇道に飛び込んだらしく、ちょっと追跡は無理みたい。
 ケント:じゃあ、また戻ろう。
 GM:するとケントは、サイクスの頭の上を、光る物体がクルクル飛び回っているのを見てしまう。サイクスはとてもうれしそう。
 サイクス:「ハハハハハハァァッ! ウフフフフゥゥゥ!」
 ケント:「あれは鬼火か!?」
 アレフ:「いや、エルモ精霊だな」
 ケント:「すると、またこの近くで妖精エンジンが使われたのか!?」
 GM:というか、いい加減みんな気づいたかどうか知覚ロール×1。
 リリー:はにゃー、失敗。
 ケント:「わかった! 例の宇宙人によって、サイクスの頭の中に妖精エンジンが埋め込まれたんだ!」(判定失敗)
 アレフ:「成程! なんだか私もそんな気がしてきたぞ!」(判定失敗)
 サイクス:「フニュュュュゥッ!」(判定失敗)
 GM:……全員気づかんかったんか。
 サイクス:「ボクが! ボクがヨーセイ猿人!!」ピロリロピロリロピロリロピロリロピロリロピロリロピロリロピロリロ♪(激しくリースポロンを回転させる山田タケシ)
 アレフ:と、とりあえずこの猿人を宿屋のベットに寝かせて、あのヤギの先生に私達の体の方の治療をお願いする。
 GM:了解。ところが君らがようやくスズメ亭にたどり着いて宿屋の扉を開けた途端、店の奥からスズメ亭のおかみ、リサが血相を変えて飛び出してくる。「ちょっとあんた達! うちの息子を見なかったかい!?」
 ケント:「んにゃ」
 GM:「ちょっと、喧嘩しちまってねぇ。トラルが帰ってこないんだよ。あんた達、息子と仲良くしてただろ? 何か心当たりはないかい?」
 リリー:「どうして喧嘩なんかしたんですか?」
 GM:「あの子、まったく聞き分けのない子でね。ロカルド船長って言ったっけ、」
 リリー:「はい」
 GM:「この町に飛行船でやってきたあの船長みたいな冒険家になるんだ、なんて馬鹿なことを言い出してさ。あんたはここで暮らすのが一番なんだ、なんて、ちょっときつく言い過ぎちまったのさ。それで夕飯になっても戻らなくてね。さっきまで、この近所を捜してたんだけど、何処へいっちまったのやら、さっぱりわからないんだよ。なんとかならないかい?」
 リリー:「わかりました。トラル君はロカルド船長に憧れてましたから、私が船長の行きそうな場所へ行って、捜してみます」
 GM:でも最近、ロカルド船長も、例の妖精エンジンを捜すために、町中に繰り出しているみたい。行きそうな場所っていっても、ちょっと多過ぎる気がする。
 リリー:あぁ、そうか。
 GM:「ところで、あんたの連れの二人は大丈夫なのかい!? そんな血まみれで」
 リリー:「はい。二人はひとまず部屋で休ませたいんですが……」
 アレフ:ピットイン。ゴートゥーベッド。
 GM:ヤギ先生がリサに挨拶を済ませ、三人は二階の部屋へと担ぎ込まれた。で、もう深夜なんやけど、スズメ亭一階にいてるリリーとケントはこれからどうすんの?
 リリー:じゃあ、どこから捜索を始めましょうか?
 GM:ケントは少年捜し手伝えんの? もう今日一日分の疲労が溜まってると思うけど。
 ケント:まぁ、疲れた体に鞭打って、少年捜しに加わるわ。
 GM:ではトラルを手分けして捜すことにしたリリーとケント。再び夜の町に繰り出しました。虚弱体質なケントは力ロール×1してみて。失敗したら疲労困憊で町中でゴハー、バタリ。
 ケント:(ガシャン)……ううっ、急に目まいが(笑)。
 GM:ではしばらく捜索を続けていたものの、急に襲いかかった立ち眩みによろめいたケントは、静まり返った路地裏に倒れて気を失う。で、どのくらい経ったか、君が再び意識を取り戻すと、頭上に怪しげな光が漂っている。
 ケント:「ああっ、お母さん」
 GM:触る?
 ケント:触る。
 GM:(ガシャン)……ビリビリッと7発。
 ケント:またまたゴハー、バタリ。
 GM:一方、町中を歩き回ったものの、なんの手がかりも掴めず帰ることになったリリー。スズメ亭に戻ると、今度はケントが帰ってきません。
 リリー:ガガーン。
 GM:君の目の前のベッドには、全身を包帯で巻かれた二人の男が横たわっている。その内の一人、うれしそうに目をキラキラさせた男には、更に手枷足枷、首輪と口にも拘束具などをカパリコと嵌め込まれている。なんかモゴモゴ言いたそうにしてるけど。
 リリー:うーん。とりあえず、今度はケントさんを捜しに行かないと。
 GM:また行くん? 今度は怪力リリーも力ロール×1で疲労判定やって。
 リリー:(ガシャン)……79、パタリコ。
 
 
 
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