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■『波音に夢見し者』/06

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■其ノ六
 父子密法僧、巫女に悪戯しようとして、小牧に怒鳴られること
 [漁村、夕ノ刻]

GM:「ありがとうございます。おかげで助かりました」と、先程のお猿がやってくる。
禊斎:「おぬし、名は何と申す」
GM:「はい、詩奈です」
禊斎:「ということはこの村の巫女殿だな」
小牧:「どうして猿なんですか? やはりあの大猿に?」
GM:「ええ」
小牧:「じゃあ、やはりあの猿が悪かったと」
GM:「でもあの時はかなりお酒を飲んで酔っていたようですから、あまり責めるのも……」
禊斎:「それでどうしてお主がここに?」
GM:「はい、先程のような魔物が現れたのも、全て、この要岩が割れて古よりの封印が解かれたからでしょう。私はこの辺りにただならぬ気配を感じ、やって来たのですが……」
禊斎:「それで封印とやらは戻ったのかな」
GM:「それが……この猿の手では」(笑)。
禊斎:「なるほど(笑)。しばし待たれい」 舟を漕いで村へと戻り、さらに祠へ行ってあの猿を捜す。「出てこい猿っ!!」
GM:すると祠の中から、全身の火傷の跡も痛々しい九尾の猿が、よろよろ出てくる。
禊斎:ガァーッ!! 胸倉引っつかんで無理やり引きずって舟放り込んで巫女さんの前に引っぱりだして、「戻せ!」(笑)。
GM:なんて強引な。「パパラパーッ!」
桜:戻った?
GM:ああ。
行庵:「そうかそうか。それではもう、貴様は用なしだぁーっ!!」(笑)。

   (一同爆笑)
 
禊斎:ガーン!岩場から蹴り落とす!

──有無を言わせぬ死刑宣告人と間髪入れずに襲いかかる執行人。父子密法僧の息は絶妙の極みにあった。(こんな時だけ)

GM:「ちょああぁぁぁぁぁっ!」 ザバーン。
小牧:む、惨たらしい(笑)。
禊斎:で、海の中から巨大な目玉怪物出てきて……
行庵:パクリ、や(笑)。
桜:はいはい(笑)。
小牧:ということで元の姿に戻った巫女さんに「ちゃんと封印してくださいね」と。
GM:小牧に言われるまでもなく、既に詩奈さんは岩場の割れ目の前で儀式を初めてたんやけど、しばらくするとその細い体が震え始め、そして突然その場に崩れ落ちる。

(突然ながら)やがて空が白み始め、吊橋の周囲に景色が広がる。
[行庵]:あ、ここ川ちゃうかってんな。
[禊斎]:うん。川はもう少し向うの方やな。
[桜]:サイコロ拾いにいけるね。

桜:では外道さん、彼女を助けてあげて。
行庵:うむ。<愛染明王真言>……
禊斎:『気絶している相手を従属させる』か。

   (一同爆笑)

小牧:やめなさい(笑)。
GM:はいはい。現実と違って岩場の方は、そろそろ日も傾き暗くなってきたけど……
桜:じゃあ、とりあえず村に戻りましょうか。
小牧:でも封印できたんかなぁ……
GM:さぁ、見た目には何の変化もないけど。で、村に戻った君らを見たヨネ婆さんがうれしそうに叫び上げる。「おお、詩奈さまっ。よう戻られた。あんたらよくやってくれたのぅ」
桜:ところで、その詩奈さんはまだ気絶?
GM:ああ。
行庵:「婆さん、それよりも肉を」
GM:「まったくこの肉食坊主様は……」とか言いながらも、家で小さな生肉を与えてくれる。
禊斎:肉食坊主ときたか(笑)。
行庵:はぐはぐ。
GM:「カエルの肉じゃよ」
行庵:ガリガリガリ(笑)。
禊斎:でも当時のカエルの肉って結構豪華やったんとちゃうん?
GM:種類にもよるんちゃう。俺は知らんよ。
行庵:「まぁいい。次は猪の肉をよこせっ!」
桜:ひーっ(笑)。
GM:しばらくすると詩奈さんの気がつくよ。
小牧:あ、お姉ちゃん。
GM:「やはりあの場所には恐ろしい力が働いていました。今の私の力では封印出来なかったようです。あの岩はやはり魔物を封じ込めていた要岩で、そこにあの半魚人のような下級の魔物が群がってきたいうことは、やはり、あそこに眠っていた巨大な魔物が目覚めたということなのでしょうか?」
行庵:「魔物とやらはもう目覚めたのだ」
禊斎:そのままやんけ。ま、俺らがこの村に来てから聞いてきたことを詩奈さんに話すわ。
GM:了解。禊斎の話を聞き終えた詩奈。「魔物は既に目覚めてしまいましたか。でもその魔物を弱らせている間になら、私でもそれを封じ込めることができるかもしれません」
小牧:どうやってそんな奴を弱らせるんですか? やっぱ打撃?
禊斎:やはり、そーでしょう(笑)。
行庵:当然だ(笑)。
桜:うれしそうやね。二人とも(笑)。



 
 
 

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