■其ノ八
小牧、仲間達に、放火しまくること
[要岩、月夜]
GM:さて、そんなわけで小舟を漕ぎつつ、君らは沖の要岩へとやってきました。波は穏やかで鏡のような水面に白い月が写し出されています。で、どうするん?
小牧:私は舟の後ろに潜んどくけど。
禊斎:俺らはそのまま待っとこか。
GM:さよか。ではしばらくすると、あのゴヂラの出現シーンのように岩の前の海面が泡立ち始め、派手な水飛沫と共に水面から巨大な顔が現れる。首から下は巨大な蛇やな。品性下劣な顔という点では行庵にそっくりかも(笑)。
禊斎:でかい分だけ怖いなぁ(笑)。
桜:実は先祖だったとか(笑)。
GM:そいつが頭に響くような低い大声で言う。「きーむーすめとは、そ奴のことかぁー?」
行庵:「そーでございます。なかなかのもんでございましょう」
GM:「うむうむ。なかなかのおなごじゃのぅ」 じゅるり。
行庵:「旦那様もお目が高い。ささ、どうぞどうぞ。こちらへ」
GM:「うむ、さっそく咀嚼といこうか」と言って、小舟の方に向かってきます。(と、バトルマップの用意を始める)全員攻勢値振った? じゃあ生け贄桜からどうぞ。
[一本目]
桜:「あれーっ、お戯れをー」と叫びながら<空蝉>の術を自分にかけます。(ガシャン)……あ、失敗。
小牧:成功してたら一回攻撃をかわせたのに。ところで、そんな術やっててばれへんの?
桜:いや、外道さんの後ろに隠れながらしてたから大丈夫。
禊斎:次は俺。<護身九字>を切ってとりあえず魔物をぶちのめす。相手の精神は?
GM:13。
禊斎:7−13=−6の欄か。辛いな、(ガシャン)……4! 成功じゃ! ダメージは……12発と戦闘力に−5。
GM:いきなり舟漕ぎから<護身九字>(笑)。次は行庵か。
行庵:<恐怖せざる九字活法>(ガシャン)……13、失敗。
小牧:私はいつもの如く<爆炎龍>。
禊斎:海の上で一体どーやって(笑)?
小牧:(バトルマップを指さしながら)ほら、炎がこのいくつかある岩の上をピョンピョン跳ねながら敵の方へ(笑)。で、そっちの体術は?
GM:12。
小牧:じゃあ−2の欄で、(ガシャン)……20、だ、大凶(笑)。
GM:では、『1』行庵、『2』禊斎、『3』桜、『4』詩奈、『5』モン吉、『6』小牧ってことで1D6、ダメージは三倍な(笑)。
小牧:(ガシャン)……2(笑)。
禊斎:ウギャーーッ!!
小牧:ダメージは、12(笑)。
禊斎:き、昨日の分体力回復してていーよな?
GM:ああ。どうぞ(笑)。
禊斎:首をグギギと半回転させて小牧を睨む。「この、こわっぱめぇ……」
小牧:水の中にちゃぽんと姿を隠す。「しーらないっと」(笑)。
GM:では沖の主の攻撃。最初の獲物は、(ガシャン)……小牧、お前だーっ! 頭にガブリング。戦闘力は?
小牧:10。
GM:(ガシャン)……成功。噛み付き10発。
小牧:痛いぃぃっ。残り体力10か……
GM:やばくなったら『天祐』使いや。(編注:『今のナシ!』宣言のこと。ただし、これは被害を被った本人が言えない(つまり他の人が助けるために言う)上、ゲーム終了後の経験値も下がるというデメリットもあります)
桜:うん。
[二本目]
[行庵]:ウオォーーッ!!
[桜]:ど、どうしたん?
[行庵]:足痺れた。
やはりつり橋の上でのセッションは、体勢に無理が生じると思われる。この時、大塚ケンジの尻は既に橋本体の上になく、橋の脇の金網の上にあったりする。
桜:<傀儡>で牡丹を呼び寄せます。
禊斎:だから海の上でどーやって呼ぶねん!
桜:(聞く耳持たず)(ガシャン)……12。失敗やわ。ああっ牡丹ーーっ!!
GM:何故そこまで猪にこだわる。ほい、次は禊斎。
禊斎:ええぃ!怪物に向かってジャンピング外道パンチ!! そっちの防御は?
GM:8。
禊斎:8の欄で、(ガシャン)……成功。5発。
行庵:<恐怖せざる九字活法>(ガシャン)……成功。儂の戦闘力が6上がった。
GM:へーそんな術あってんな。次、小牧。
小牧:<爆炎龍>。誰かに当たったらごめん。(ガシャン)……良かった、普通の成功。
禊斎:(心の底から)良かったぁ……(笑)。
小牧:……と、思ったら『凶』やった(笑)。だーれーに当たるかなー(ガシャン)……1。
GM:行庵や。
(一同爆笑)
小牧:二倍のダメージで(ガシャン)……4。
行庵:き、さ、まぁぁっ!! 後で覚えておれ!
禊斎:全くや。リンチは覚悟しとけよ。
GM:こっちの攻撃は、炎上している行庵に、(ガシャン)……14、失敗。
[三本目]
[桜]:ちょっとここ、通学路やろ? そろそろ明るくなってきたし、小学生の団体でも来るんとちゃう(笑)?
[禊斎]:来たらバカ丸出しやな。俺ら(笑)。
[小牧]:テーブル抱えて逃げ出します?
[GM]:まだ4時か5時やし、大丈夫やろ……多分(笑)。
桜:では、忍刀で斬りつけます。(ガシャン)……失敗。
禊斎:親父と同じく<恐怖せざる九字活法>。(ガシャン)……発動。戦闘力4上がった。
行庵:全力で殴る。22−8=14の欄で、(ガシャン)……7。成功。ダメージは4。
GM:残り、21……っと。はい次、小牧。
小牧:<爆炎龍>(ガシャン)……はずれ。
GM:こっちはまたもや行庵に攻撃。(ガシャン)……半成功。ダメージは3発か。
行庵:いてぇ。
[四本目]
桜:じゃあまた忍刀で攻撃します。
小牧:<鵙落とし>にしたら?
桜:あ、じゃあそうしよか。
GM:ちょっと敵がでかすぎるから無理やな。ほれ、アーシュクエイクも投げれんやろ?(編注:その年の暮れには投げれるようになりました。(つまり第二作『真侍魂』) 中もずでストレス発散しましょう)
桜:では<影分身>。
小牧:なんでそんなんするの、お姉ちゃん。<変移抜刀霞斬り>だっ!
──火しか出さないあんたにだけは、とやかく言われたくなかろう。
桜:えーっ1の欄で、(ガシャン)……成功。
禊斎:小舟の上で四人に増えるんか(笑)?(編注:年の暮れには二人に以下略……)
GM:まぁよかろう。沖の主もうれしそーや。
禊斎:隙あり!そこに全力攻撃、(ガシャン)……あかん、スカ。
行庵:同じく……スカ。
小牧:<爆炎龍>。今度は気合いをつぎ込んで5の欄で、頼むから決まってね(ガシャン)……あひゃーっ、20、またや(笑)。
禊斎:おぬし(笑)。
桜:戦う気あんの(笑)?
小牧:ひどいーっ、(ガシャン)……3。おねーちゃん(笑)。
桜:きゃああぁぁぁぁぁぁぁ……あ? でも分身の術で何とかなる?
GM:では桜本体を1として1D4して小牧。
小牧:(ガシャン)……4、すかったよ。
GM:では小牧が発射した凶悪な爆炎龍は、桜の幻に当たり小舟を焦がしながら飛んでいく。で、こっちの攻撃は……桜や。ちょうど分身が解けた後に(笑)。
桜:ひぃぃぃっ(笑)。
GM:(ガシャン)……14、外れ。ほい、またみんなで攻勢値。あーしょんべんしたい……
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