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■『ユイラン、町へ出る』/01

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AD2003/10/12(SUN)14:40
サークルFIN 2003年10月例会 後編

『ユイラン、町へ出る』
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『Far Roads to Lord』
[Copyright 1993 遊演体,All Rights Reserved.]



■登場人物紹介


GM:えー、スカイニットさんにできた新しい友達はジャンとジャック。(編注:町生活の経験表を振ってできた友達) 双子の青年で、リュート弾きと歌うたい。同業者ですか。で、その双子には兄がいて、彼の名前が……
スカイニット:ルソー。怪しい酒場兼古物商、『黒猫』亭の亭主ということで。(編注:ラングにできた『定期的な仕事の依頼主』)


■ scene 01
〜『笑う子豚』亭で、ホクホク顔な人達〜

GM:はい。君らは今日もまた、『笑う子豚』亭とかで演奏してるのかな?
ラング:そやね。
GM:看板歌姫エウヴァさんは、今日もやっぱりのどの調子が悪いらしくてお休み。
スカイニット:なんでかね(笑)?
ラング:いや、まったく(笑)。
スカイニット:割のいい仕事を回してくれてるのかな?
ラング:まぁ、歌でなくて、踊ってるだけでもいいんやけどな。
GM:えー、そろそろ君ら二人組にも、固定客のような人達がつき始めてきたようで、みんな楽しみにしてる様子。今日はどんな感じ?
ラング:今日は……おとなしい奴を。
スカイニット:じゃあ演奏の方もそれで。竪琴だけを使って演る。
GM:スローテンポの曲は、それほど難しくなさそうなので、難易度それぞれ20以上で。
スカイニット:それくらいなら……(ガシャン)……成功です。
ラング:こっちも成功。
GM:じゃあ二人とも、1D10銀貨ゲットです。
スカイニット:(ガシャン)……あ、1。
ラング:5や。じゃあちょっとそっちに分けようか。
GM:シアンは、そろそろ夕食をとりに『笑う子豚』亭へやってきている、ということで。
シアン:(突然)……踊ってみる。二人に合わせて。(編注:シアンは先程<舞踏>を習得、なおかつそれをレベルアップさせてました)
GM:へぇ。それは珍しい。ではゆらりと舞台に上り、二人の静かなバラッドに合わせてゆっくり舞い始めたシアン。さっき覚えた踊り技能を足して振るんやけど、どんな感じの踊り? どの能力を使うか決めてほしいんやけど。
シアン:……目を開けて踊ったら、危険?
ラング:(笑)。
GM:そりゃまぁ、見えへんことになるわけやから、ちょっと危険。感覚を使ってロールすることになりますね。
シアン:感覚ですか……
GM:もし成功すれば、美麗でみんなを虜に出来ます(笑)。
シアン:じゃあ、やってみよう。
GM:では感覚で22くらいで。
シアン:えっと<舞踏>の技能レベルは……?
GM:足せます。
シアン:……22、ですか?
GM:全部でそれ、超えて下さい。
スカイニット:(隣を覗き込んで)……って、この人、<舞踏>レベル、10もありますよ。
GM:なにそれ!? 結局全部足して今いくらなん?
シアン:全部足して27。
ラング:おいおい(笑)。
GM:それはもう、ゾロ目でも出ん限り、成功ってことでしょう。
シアン:(ガシャン)……大丈夫。
GM:ふらりと舞台に現れた眠人の凄い踊りを目の当たりにして、みんなは声もなくしてあっけにとられる。やがて踊りが静かに終わると、酒場中が拍手喝采。そして、猛烈な投げ銭が(笑)。えー3D10銀貨、ゲットです。
シアン:3D10銀貨?……(ガシャン)……12枚かな。
GM:観客達の興奮はなおもさめやらぬ様子。「おい、この店にあんな凄ぇ舞姫なんていたか?」
クコ:「いや、あの人は『幸運の風』亭の占い師です」
GM:(笑)。「えー、あの賭場の暗がりでいつもうとうとしてるあのねーちゃんが!? こりゃ驚きだねぇ」「なんにしてもいいもの、見せてもらったよ。あんな美人で踊りも凄いのに、なんで占い師なんてやってんだろーな」などと、酒場はシアンの話で持ちきりです。別の客がほろ酔い気分で料理の注文をしてる。
クコ:そっちへ行く。最近給仕の仕事もしてるんで(笑)。
GM:「よぉ、子豚の丸焼き頼むわ」
クコ:「はい、わかりました」……じゃあ最近流行の、中に色んな詰め合わせが入ってる一品を。
GM:その客はいい踊りを見てよほどいい気分になっていたらしく、小人にもチップをはずんでくれる。2D10銀貨どうぞ。
クコ:(ガシャン)……17銀貨も貰ってしまいました(笑)。
スカイニット:うちらの稼ぎの何倍や(笑)!?
GM:酔った客は、小人コックのエプロンのポケットに、ジャラジャラと景気よく銀貨を詰め込んでくれる。舞台でトトがジャラーンと鳴って言う。『おいスカイニット。あいつらの方が、随分稼いでるみたいじゃねーか』
スカイニット:「何言ってるのトト。私達は別にお金がほしくてやってるわけじゃないのよ」
GM:『でもさぁ。これだけの差を見せつけられると、ちょっと悔しかねーか?』
スカイニット:「仕方ないわねぇ……本気の演奏ってやつ、見せてあげようか」(笑)。
ラング:本気で歌うんか(笑)?……じゃあ霊感とか使って?
GM:そやね。難易度はさっきよりちょっと上げます。
スカイニット:じゃあトトには勝手に伴奏させて、アコーディオンで。(ガシャン)……32。
ラング:魂に響く歌を歌ってみせるぜっ。(ガシャン)……28。
GM:舞姫の踊りに触発された二人組。熱い演奏に観客の声援が巻き起こる。「おっ、あの舞姫も凄いけど、後ろで演ってるあいつらも、今日は随分気合い入ってるじゃねぇか」 酒場の客は大いに盛り上がっている。
クコ:コックも盛り上がっている(笑)。
GM:じゃあ二人には再び2D10銀貨ずつの投げ銭。
スカイニット:……17。
ラング:13。
スカイニット:じゃあ15枚ずつ。
ラング:ボロ儲けやん。
GM:再び演奏家の方に注目が行き始めたけど、踊り子さんの方はそのままでいいん?
シアン:一曲踊ったら疲れてしまいました(笑)。

   (一同爆笑)

スカイニット:もう眠くなってる(笑)。
クコ:瞼が落ちてきてふらふら(笑)。
ラング:体力に問題あるがな、その踊り子(笑)。
シアン:緑の目を開いた上に踊れる、というレアな光景を見れたということで(笑)。
GM:さて、客達の歓声の中、既にうとうとし始めてるシアンなども引っ張ってきて、ようやく一息つけたラングとスカイニット。テーブルに腰を下ろすと、ホクホク顔で丘小人の料理人がやってくる。
クコ:「こんなにチップ、貰っちゃったよ」
スカイニット:「それは良かったね」
ラング:「で、今日の夕食は?」
クコ:「もちろん、おごるよ」(笑)。
シアン:(笑)。
クコ:「今回は、鹿のもも肉のソテーを」(笑)。
ラング:「それは素晴らしい」


 
 
 

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