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■『金の瞳の女神 act3』/01

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AD1993/07/28_09/01
劇団『魑魅魍魎』
ギア・アンティーク・キャンペーン
『金の瞳の女神』
『act3〜激突! 旧都空中戦〜』
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『Gear Antique』(ツクダ・ホビー版)
[Copyright 1992 Tsukuda Hobby,All Rights Reserved.]


■登場人物紹介


◆ act1 あらすじ
 ペトルシア国レールスの町に巣くう勇者達。彼らはふとしたことから、ヴァルモン帝国軍につけ狙われていた赤髪の娘、アルテミスを匿うことになる。軍用飛行船やら特殊部隊やらが町の空や住宅街を蹂躙し、地元住民大迷惑。

◆ act2 あらすじ
 地方鉄道での血戦の末、帝国軍を追い払った勇者達。しかし、残留部隊が未だ町に潜んでいた。勇者達は正義の先制攻撃を仕掛ける。しかしその間、彼らのあばら屋『もしもしチャペル』は、帝国同様アルテミスを狙う『夜風の女王』魔術師団という陰気な連中と、勇者達の危機を救った陽気な魔法使いエルバートによって半壊、炎上。近隣住民大迷惑。混乱のさなか、アルテミスはチャペルの家主の商売敵、ドルグといううだつの上がらない中年男に攫われてしまう。


■ act 3-1 M'1949/04/25
〜嫌われ者達、くたびれる〜

GM:さて、アルテミスが拉致されて三日後の、マキロニー暦1949年4月25日、風曜日の朝。前回、帝国軍戦車との戦いで大破した強大耕耘機『コウサくん』の修理もようやく終わり、ボクらのイカした耕耘機は『コウサくんSPECIAL』として蘇りました。
コール:(メカニックシートを見て叫ぶ)わおっ! 合体可能になってる!
GM:だぁーっ! ここでバラすとおもしろくなくなるやろぉ。で、まぁ君らは、もはや廃屋同然のあばら家の一階で、優雅に朝食をとってるわけ。君ら…コール、ハス、シルバート、ソフィ…の他は、科学者のヤクルト博士と妖精さんのユティート、攫われたアルテミスの父親クラーゼ博士とラビエル商人のリアラ、それと前回ピンチのシルバート達を助けた、自称天才大魔道士エルバートとその奥さんらしき女性ロミリアさん……結構人数いてるけど混乱しないように。
ソフィ:りょーかーい!
GM:それでアルテミスがこの家の家主、イルナの商売敵だったドルグという中年オヤジに攫われてもう二日になるんやけど、こちらがすぐに行動を起こさないのにはそれなりの訳があって……ほれ、以前アルテミスにつけさした指輪があったやろ?
ハス:ああ。リアラさんから渡された奴やな。
GM:うん。それが目印となって、彼女の様子などがわかるねん。リアラが懐から出した水晶玉に、左手と左足に鎖を繋がれたアルテミスが、悪徳商人ドルグの車に揺られて移動してるのが移ってる。リアラが言うには、どうやら彼らはフィラムの王都の方へ向かっているようだが、アルテミスに直接の危険もなさそうなので、とりあえず行き先にめどが立つまで様子を見てみよう、とのこと。
シルバート:フィラムか……えー、ペトルシアやったっけ? 儂らのおるところは。
GM:うん。
シルバート:ま、ここは新聞でも読みながらパンでもかじっとくかな。
GM:ふーん。すると君が手にした新聞の一面目に大きく『フィラム大戦車団、旧ユークリードへ進軍!』とあるのを目にする。
ハス:なにーっ!?
ソフィ:なぜアンタが叫ぶ(笑)?
シルバート:なになに。詳しく見てみるよ。
GM:詳細は、四日前に王都からフィラム軍主力戦車『エルセージュM5』300台による、大規模な進軍が始まったこと等が取り上げられている。
ハス:うぉーっ! 300台!!
GM:世論とししては、以前より旧ユークリードの包囲を続けているヴァルモン帝国軍を追い払えーっ!ってな感じやねんけど、この進軍に批判的な立場の人々もいて、旧ユークリード住民の命を考えてるのか!とも叫ばれている……などとその新聞には書かれてる。
ハス:なるほどなぁ……確か、旧ユークリードを包囲してたヴァルモン軍の戦車って80台やろ? それに対してフィラムの300台、この前の帝国軍の飛行船がこの街から旧ユークリードへ向かったことを考えても……かなりのドンパチ起きそやな。
GM:で、結局今日はみんな、どうしましょ?
ハス:って言われてもなぁ……
GM:ちなみにヤクルト博士はレドリック大学で仕事をするそうや。
ハス:ああ、例の作業か! じゃあ俺も手伝いしよか。「とあーっ! 今日こそ完成だっ!」とか叫びながら道路に飛び出す(笑)。
ソフィ:危ない危ない(笑)。
GM:で、クラーゼ博士とリアラもそれぞれ作る物がある、とか言って地下室にこもるんやけど、その前にリアラがコールに「あの長銃の弾を二発ほどくれない?」とか言ってくるよ。
コール:あ、どーぞ、どーぞ。
GM:うむ。では二人とも地下室へ降りていった。で、エルバートとロミリアはユティートと一緒にこの街の観光でもしてくるかーっとか言って、またアロハシャツなどの観光スタイルに着替えた後、楽しそうに外に出ていく。
シルバート:だから冬にその格好は怪しいっ(笑)。
GM:残った君らはどーすんの?
コール:お医者さんの手伝いをします。
シルバート:じゃあコールと旅の準備などを兼ねて、必要なものを買い出しに行くわ。
GM:うん。じゃあ浮浪者と医者の二人が街の通りに出ると、道行く人々が「あ、あいつらだっ! この前の帝国軍騒ぎの元凶ってあいつららしいぜ」とかひそひそと囁き合っているのを耳にする(笑)。
シルバート:「うっ……」(笑)。
GM:そのうち過激な奴も現れ、「出ていけーっ! お前等のような胡散臭い奴は出てけーっ!」などと石を投げつけてくる。周りの人々も「そうだそうだーっ!」などと、ざわめき始める。
コール:「な、何をするんだーっ!」(笑)。
GM:「ヤブ医者は出てけーっ! 変質者も出てけーっ!」 投石の数はさらに増える。
(ハス):相乗効果ってやつやな(笑)。
ソフィ:よし。街の人と一緒になって石投げつけたろ(笑)。
コール:(すごく陽気に)「やぁ! ソフィーさぁーん!」って、手を振ります(笑)。
GM:「いぃたぁぞぉぉっ! こいつも仲間かぁーっ!」 民衆に足蹴にされたソフィ。コロコロ勢いよく転がり、二人の所へ(笑)。三人揃ったところで罵声と投石は更に苛烈を極める。
(ハス):ここまで嫌がられてたとは(笑)。
ソフィ:「キャーッ! やめてぇーっ!」 コ、コールぅ、覚えてなさいぃ(笑)。
コール:ご、ごめんなさいぃ……
シルバート:ふん! 町の人など無視して買い出しに行く。
GM:店についたらついたで「あんたらに売るもんなどないよっ!」やって(笑)。
シルバート:な、なんだとう。
GM:とかいった感じで散々な目に遭って、グッタリ疲れてしまった三人。夕方、すっかりくたびれて家の前に帰ってくると、エンジンのかかったままのロリエスが止まっていて、運転席にはヤクルト博士とその隣にハスが乗ってる。二人とも油やら灰にまみれた小汚い顔でニタニタ笑ってるわ。で、シルバート達に気づいたヤクルト博士がハスに「例のモノを渡してくれたまえ」って言うよ。
ハス:例のモノ?
GM:ロリエスの後部座席に、包装紙に包まれた大きな物体が横たわってる。
ハス:「おおっ! ついに完成したんですね!!」
GM:車の前にやってきたソフィにヤクルト博士が、「ハッピバースデー! ソフィちゃーん!」と突然叫び出す。
ソフィ:え!?
GM:「これは我々からのささやかなプレゼントだよ。ハス君、渡してくれたまえ」てな感じで、ソフィはハスから巨大な包みを渡される。
ソフィ:はぁ。
GM:今日は4月25日やろ。1歳増やしときや。
ソフィ:あ! 誕生日か!……うわぁ、もぅ14になってしまったーっ(笑)!
ハス:まだまだガキじゃーっ!
ソフィ:ほっといてーっ! で、その包みでも開けてみるかな。ビリビリーッ(笑)。
GM:中身は、でっかい鍵や。ほら、ようあるやん、ゴルフトーナメントの商品とかで。
一同:あるある(笑)。
GM:それは鉄製やからすごく重い。
ソフィ:ち、ちょっとは考えろよ(笑)!
GM:「まあまあ。さ、乗りたまえ。今すぐ大学へ行こうじゃないか」 他の人も来る?
シルバート:暇やし一緒に行こか。
コール:うん。



 
 
 

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